「そのクーラーボックスはなに?」
「だって冷蔵庫、なにも入ってないんだもん。うちにあるもの少し持ってきたの」
途中、スーパーに寄って少し買い物し、自宅に戻る。
「ご飯作るから、ちょっとまってて?お風呂沸かして入っててもいいよ」
「なんか悪いな」
「色々手伝ってくれたし、一人になりたくないの付き合ってもらってるから、気にしないで」
風呂に浸かりながらなんとなく考えていた。
家に女がいる生活。
なんかいいな、元妻は家事苦手の仕事女だったから、家に女がいた感じ、なかったような気がするなどと考えていた。
「準備出来たよ」
風呂場の外から声がした。
「あ、ありがとう」
さて出るか、と思ったら、脱衣場でなにやらゴソゴソ。
ガラッと風呂場の扉が開く。
正座して座っていた。
「お背中、お流ししましょうか?」
「え?」
三つ指を揃えて笑顔。
裸。
「もう洗ったけど、じゃあ頼もうかな」
そう言うと入ってきて、狭い浴室に密着させられる。
タオルで背中を洗われていると、突然、手が股間に伸びてきて、性器を握られた。
「こちらも洗いましょうか?」
背中に押し付けられる乳。
ヌルヌルと撫でられ、反応する俺の性器。
付き合うようになり約三ヶ月、店でした以外、数回体の関係は結んでいたが、閉店パーティー準備、引き渡し準備等で、ここんとこしていなかった。
「こっち向いて立ってもらえる?」
手桶にお湯をくみ、俺の性器を流すと、口にくわえた。
チュッパチュッパ、レロレロ、モゴモゴ。
温められた体に、性器に伝わる温もり。
店以外ではホテルだった。
自宅でしてる、雰囲気の違い。
もうダメだった。
口の中で、思わず出してしまう俺。
「う?うぷっ!」
口で吸い取るようにされる。
体内の液が吸い尽くされるような感覚。
チュポッ!
性器から口が離れた。
顔を上げ、俺を見て、あ~んと口を開けた。
中には白い液が出ていた。
あ~んと開けた口を閉じた、
再び口をあ~んと開けたら、白い液はなかった。
「飲んじゃったの?」
「うん。だってまさか突然口に出すんだもの」
いい。
なんかいいな。
風呂を出て二人で取る夕食。
普通の肉野菜炒めがやたらと美味しく感じた。
一緒に飲んだビールも、なぜか一味違うような気がした。
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