理穂姉さんはじっと私の目を見て、私も理穂姉さんの目をみていました。
『出てる、うん、出てるね』
そう言って私の顔を撫で続けていました。
全てが出終わると、理穂姉さんは言いました。
『かっちん、もらっちゃったよ』
優しく微笑まれました。
『差し上げました。大好き、理穂姉さん』
私は理穂姉さんに抱きつきました。
緊張から解放されたのか、理穂姉さんの中で再び勃起した私は、今度はと理穂姉さんが下になり、最初だからと最低限の手順みたいなことを教わり、再び精子を理穂姉さんに送り込みました。
終わったあと言われました。
『かっちんも子供じゃないからわかると思うけど、もし今日ので出来たら、どうする?』
『結婚する、理穂姉さんと』
すると理穂姉さんは言いました。
『一度失敗した人に、軽々しく結婚なんて言わないの』
言われました。
『じゃあなんで危険を犯して、こうしたの?』
そう聞くと、理穂姉さんは言いました。
『最初っからああしろこうしろ言っても出来るもんじゃないでしょ?かっちん初めてなんだから。最初くらいいい思い出がいいでしょ』
最初くらい、私はこれっきりで終わられるのか、遊びなのかと思いました。
『そうじゃない。この先どうなるかは誰もわからない。もし出来ていたら、私の考えも変わるかもしれないし、出来てなくてもこのまま続いて、かっちん言ったように結婚となるかも、そうゆうときはわからない、神様や仏様しかわからないと答えなさいよ、大人ならね』
不思議な気持ちでした。
私達はそれから本格的な交際へとなり、理穂姉さん妊娠を期に籍を入れました。
長女出産後に親族親友のみ呼び、簡単な御披露目会をして今に至ります。
『私が40になる前にあと一人、出来れば男の子、頑張ろう』
最近の理穂姉さんです。
三日と置かず、私は理穂姉さんに可愛がられています。
まるで弟が、もしかしたら子供みたいに。
だから私はいつまでも理穂姉さん。
理穂姉さんはかっちん。
長女出産後もです。
長女に最近言われます。
『ママなのになんで姉さんなの?パパなのになんでかっちんなの?』
(笑)
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