「冗談にも程がある」
そう和夫は言いました。
しばらく重い空気に包まれました。
私はしくじったなと思いましたが、さすが長年連れ添った妻が、それを救いました。
「実は、私から主人に言ったんです。DVD見てるんですってね」
和夫の顔が赤くなりました。
恥ずかしくてじゃなく、怒りでした。
「いくら古い付き合いの友とはいえ、出過ぎたまねするな」
私は謝罪しました。
しばらく飲んで帰ろうとなったとき、冷静さを取り戻した和夫が言いました。
「さっきは、出過ぎたまねといって悪かった。お前達が羨ましいと思っていたんだ」
私は言いました。
「お情けじゃない。俺も女房も結構好きもんでな。お前加えたら面白いかなってとこだったんだ。目くじら立てる奥さんもいないことだし」
「さっき、奥さんから言い出したって言っていたが」
妻が言いました。
「そうなんです。でも和夫さんにも好みあるし、美人さんだった和夫さんの奥様には適わないし、無理かなって思って。主人も和夫さんならいいってことだし」
和夫はバツが悪そうに、ポツリポツリと語り出しました。
以前三人で飲んだとき、奥さんの首筋にキスマークらしきあとがあった、してるんだな、羨ましいな、そう思ったんだそうです。
俺は一人で慰めてるのに、孝康、お前はいいなって、俺もあの胸に埋まってみたいなと思っていたそうです。
妻はとにかく胸だけはデカい、昔っからそうでした。
この胸と結婚したと言っていい程です。
和夫の奥さんもかなりな胸の持ち主でしたが、妻の方が多少上かもしれません。
そして和夫は言いました。
「ほんとにいいのか?」
「それで俺も興奮するだろうし、何も心配ないから」
妻も言いました。
「和夫さん以外の人を主人が連れてきて、この人とと言われたら嫌だけど、気心触れた和夫さんなら私はいいです」
話しは決まりました。
そうなれば気が変わらないうちに即の方がよいと、三人で我が家に帰りました。
前置き長くなりました。
続きます。
※元投稿はこちら >>