梅雨に入り、ジメジメとする季節。
同僚とは言っても私よりは年下で後1~2年で定年を迎える彼。
私が退職してから二回程は会ったが、実に久しぶりの再会で、妻の手料理で昼食を取りビールも少し飲んだ。
甲斐甲斐しく世話をする妻をみて、彼が小声で言う。
先輩の奥さん明るく成りましたよね…
私は苦笑いしながら
以前の妻は余程だったに聞こえるぞ…
あっ!いや、そう言う訳じゃなくて…
アハハ、いいんだよ、お前にもそう見えるか…
あらっ?何を楽しそうに話してるの…
妻が口を挟んで来る。
お前が急に綺麗に成ったって褒めてくれてたんだよ…
妻はお世辞でも嬉しいゎ…
と笑いながら言う。
彼が私達に向い、からかうように
仲が良いって事は、やはりあっちの方も…
と少し酔った勢いで言って来る。
年寄り夫婦に何を言うんだ…
私も笑いながら返事を返す。
そっちの方は、お前達の方が未だ私達に比べればお盛んだろう…
そんな遣り取りから話は次第にセックスの方に進み、彼の性生活に及んで行った。
彼の方もご多分に洩れずセックスレスに陥り、原因は子供に気を使う事から、次第に少なく成り今では完全にセックスは無くなったらしい。
私とは違い、彼の場合は未だ勃起力は十分に有るらしいが、金を使って性欲を満たすのも限界があり、今では自慰で済ませてるとの事。
女性に触れる事は、ここ2年は無いと嘆く。
奥さんとホテルにでも行けば…
と話してみても彼の奥さんは、そんな所でお金を使ってまでは、と話に乗らないらしい。
話す内に気分まで沈む彼。
実は私は妻を悦ばせようと思っても、なかなか役に立たなく妻も少し不満なんだよ、この前に旅行に行った時に、その場で知り合った男性と妻が…そしたら私も、それを見て信じれない位に頑張れたんだよ、それで妻も今は少し機嫌が良いんだ…
私が話すと妻は慌てて私を制し話を逸らそうとして来る。
え~奥さん、そんな事が有ったんですか!それで、奥さんは平気だったんですか…
彼の驚いた声。
貴方ったら、変な事を言って、暖暖暖暖さんが誤解するじゃない…
誤解も何も本当だから、それに今だって私はお前と彼が!って思い始めたんだよ、妻でも大丈夫かな…
真剣な目で彼に問いかける。
やめてよ貴方、暖暖暖暖さんに失礼ですよ…
妻の目が妖しくひかる。
戸惑う彼。
君さえ良ければ妻を満足させてやってくれないか…
ち!ちょっと冗談はやめて下さい…
妻は狼狽えながら言う。
彼の視線が妻に向けられる。
私は本気だよ、今から仕度をするから妻と話し合ってくれ…
私は言うと隣の和室に一組の布団を敷いた。
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