を解いて、彼を引っ張るようにドアに向かった。
自分の裸姿の厚かましさにジルはぞくぞくした。夜気に冷えたところで、
ドアを入ってすぐの彼の抱擁は暖かく、それだけに欲求と興奮が高まった。
入り口にある小さな二人掛けに抱き上げて彼はジルを坐らせた。キスしつつ
胸を愛撫してから、舌が乳首の周りをめぐる。それと同時に手を尻の丸みに
宛がって、腰を自分の胸にぐっと強く引き寄せた。彼が唇と舌で彼女の胸の
ぐるりを辿ると、ジルはじれったくて小さい円を辿ってあわせようとした。
このやり取りに二人とも緊張しつつも夢中になっていた。
ゆっくりと彼女のキュロットを彼の手が下げて、パンストと白いパンティ
だけがおなかに貼り付いたジルの姿を顕わにしていった。下の方に膨らみが
見えてきてトムは身を屈めてそこにキスし、両手で競うかのように太ももの
化繊の上を這った。その手が彼女の真ん中を見つけて、湿っぽい岸の土手を
もてあそぶように動き、彼女は大きくため息をついて、その頭を胸の方へと
引っ張る。彼の手の動きにジルは太ももを締め付けたが、身体の奥の方から
迸ってくる快感のため、膝に力が入らなくなったのを感じていた。
彼は彼女の足を彼のウエストまで抱き上げて、階段の方へと真剣な面持で
彼女を運び始めた。その頭にしがみついた彼女の唇が、彼の耳とうなじとを
まるで襲うかのように這い回った。そこいら中のカーブやら隙間やらに齧り
ついたり、舐めたりした。彼女の股が固く、固くなった彼のものにくっつ
き、階段を上がっていくと、そのたびに彼のにぶつかった。
:中途ですが、ここで止めにします。このあとは同じようなシーンが回想の
かたちで述べられ、再びジルが機内で目覚めるシーンへと戻ります。熱くも
愉しかった週末の二日間を思い出しているうちに寝入ってしまってました。
空港に降り立つと(だんなの)ガレスが迎えに来ています。キスを交わし
双方で「愉しかったかい?」とたずねあって、二人ともしあわせ一杯のまま
帰路につきます。書き溜めてあった原稿をコピーしてみました。スペースを
浪費して、失礼しました。 恐々
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