座席にさらに深く沈み込んだ。
「そっとだよ」と、彼が呟やいた。「あんまり良すぎちゃってもまずい」
コックの握りを彼女は緩めた。
「ゴメン」とジルが囁く。「もっと後に取っておかなくちゃ」ジルは舌で
彼の耳の曲線を辿り、彼が近づけるようにとブラの肩紐を外す。開いた車窓
からのそよ風が乳首にキスしてくるようで快い。トムがその胸を持ち上げて
大きな手で包み込むようにした時、彼女はそこに疼きを覚えた。
ジルが彼の方へと横向けにひざまずいた時、その姿を盗み見た彼は思わず
「見事な」と言ってしまう。ジルはブラウスを脱ぎ、ブラのホックを外す。
ブラがずるずると落ちるにまかされたため、丸い豊かな胸が重力で美しくも
完璧な曲面を描き出した。トムも早く家へ連れ帰りたくなってきたか、車が
僅かに速くなったのをジルは感じ取った。いい考えね、と彼女は思った。
車から家へと彼らは歩き、キスのため夜の涼風の中で何度か立ち止まる。
乳首に舌がきて、夜風が一層涼しく思われる。彼の両脚の間でジルが動くと
キュロットとパンストのナイロンに当る彼の筋肉が力強く感じられ、それが
また喜ばしかった。トムの太股の男っぽい固さに挑むかのように、コックが
盛り上がってきたので、ジルは彼を引き寄せた。彼のかたい身体の肌触りの
よさがとても楽しかった。それ以上ここで暴走せぬように、とジルは抱擁を
解いて、彼を引っ張るようにドアに向かった。
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