「体験したいさん」の言うように、新しい刺激を求めてガレスとジル夫婦の
行動していくのが、今日の分に描かれていきますので、もう少し続けます。
トークスペースを邪魔するマイナスはありますが、これからへのイメトレに
なんらかの刺激にもなりうると思います:
「われわれ両カップルが半ば入れ替わりながら、あんなにも仲良くやれた
のは、凄いことだね。ボクは彼女が気に入ったし、またボクら二人ってよく
似てるなと思ったよ。その一方では君とトムなんか、ボクたち二人のことを
まったく眼中におかないって調子で話し続けてるんだものね。イヤ、ボクは
不満なんか何もないよ。だって、君ら二人は互いに踏込んで相手を試したり
議論したりで、あんなに楽しそうにしてたからね。テーブルのこっち側では
ジェインとボクがまさに夫婦同士よろしく楽しんでたよ。こんなにも完全に
相性のいいカップルなんて、今まで会ったことがないと思うね。普通なら、
ボクが片方を気に入れば、君はもう一人が全く好きじゃないってなもんだ。
ところが、あの二人と出会えた御蔭さま、今回は完璧に最高の週末休暇さ」
ガレスの熱中ぶりはジルを驚かせた。自分から新しく知己を求めようとする
なんて、およそ彼らしからぬことだった。
四人で食べた最後の夕食がとてもよかったのと、美味しいワインのボトル
二本とで勢いづいて、彼らは深夜の水浴としゃれこんだ。そしてこの泳ぎが
今回の週末『デート』をいわば運命づける結果になったのだ。
どんないきさつから、そういう『運命』になったかというと、まず彼らは
月明りの下、連れ立って散歩に出たが、たまたまプールの傍に行き着いた。
まだ細い月からの光が乏しいながらも水面をちらちらして、思わず飛び込み
たくなるほど魅惑的に見せていた。
「ジル、素っ裸で泳ぐことに対する、君の御高見をお伺いしたいもんだ」
トムは夕食で彼らの交わした、激しい政治的議論を引き合いにからかった。
親しいながらも激しかった、さっきの論争を思い出し、みんなが笑った。
この挑戦をジルは、真っ正面から受けて立った。するっとドレスを脱いで、
ブラのホックを外すため、腕を曲げた。
:(プールで)『素っ裸で泳ぐ』のを英語ではskinny dipping in a poolと
いいます。アメリカの若者には普通のことらしい。前の部分で入浴するのに
水着を云々という話がありましたが、あれは庭先のジャグジーのことです。
庭に浴槽を置き、そこに水着で入ります。外からも見えるでしょうし、また
客への接待にも使われうるようです。普段はシャワーだけが多いようです。
水着を単に "suit" と書いてありました。swim suitの意味ですね。いつかは
原文と並べてみたい気持ちもあります。
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