お早うございます。送ろうとしてると、ずいぶん未完成なのに気づきます。
固有名詞がそのままとカタカナ表記のと混在のままですが、字数が変わって
行の途中で切れますので、その儘にしました。
ストーリーは一段落ですが、続きがあるという意味でもう一回分です:
『気の合う同士』第2章
搭乗機がミネアポリス空港ビルを離れて動き始めた時、ジルは窓から外を
見つめた。彼女は心暖かくも、いい気持ちだった。あたかも日がな一日山で
楽しんだスキーの晩の談笑のような気分だった。まさに健康で自信に溢れ、
くつろいだ時と同じ感覚だった。
機体が動いていくにつれ、もう傾いてきた日差しが一瞬、きらりと窓から
差し込んでは、また遠ざかった。彼女には分っていた。見送る人々の中には
彼から遠ざかりつつある、この搭乗機をじっと見つめるトムの立ち姿がある
はずだった。
『さあ今や問題は』と彼女は考え始めた。『お互い、どう一緒にやってく
かってことだわ。相手が初めて別の誰かさんと過ごした、と知っていても、
私たちは互いに平気でいられるかしら。片方が嫉妬しちゃったり、それこそ
相手より楽しんでたりしたら、二人はどうなっちゃうんだろう?そうだわ、
ミシガンの家に着陸するまでに、この問題こそ片付けておかなくっちゃ』
「まあ、あれ以上にはないってほど楽しかったわ」つい大きく声に出して
しまって彼女自身ハッとした。『この変わり方にはびっくりしちゃうわね。
初めのうちなど、そんなのダメ、と私があれほど考えたの、思い出すなあ』
目を瞑ってジルは週末の日々を想起してみる。両脚の間に熱い感触が戻って
きて彼女は、あの興奮がいとも簡単に蘇ったために下着のじっとりしてきた
のに気がついた。
面識があるにしても、身体も馴染んでないし、ましてコックの経験なんて
皆無で、その意味からは最も肝心な点で実質的に『未知の人と過ごす週末』
という体験は、予期したのを越えて遥かに強烈な興奮ものだった。ジルは、
そう認めざるをえない。
事実、こうした状況だからこそジルがかくも性的な気分になったのだし、
しかも48時間もの間ずっと、この高まりが続いてたのだった。これは元々
ガレスの思いつきだった。たしかに彼女にないものだったし、彼女の発想に
しては荒っぽ過ぎた。
ジルとガレスの二人が、ジェインとその夫君トムに出合ったのは、双方の
カップルが週末をロマンチックに過ごしたシカゴ郊外のリゾートホテルでの
ことだった。楽しいはずの週末は、かほどに魅力あふれる彼らカップルと、
尚且つあれほどにも仲良くなれたことで、期待した以上の存分に楽しいもの
となったのだった。
:ここまでくると、ストーリーがみえてきます。これはスインギングもの、
日本語ではスワッピングです。この言葉、もとはアメリカで使われ出したの
ですが、いまは前者が普通のようです。小生、時間です。また
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