ウン、あなたも東奔西走の忙しさですね。頑張って下さい。ぎっくり腰でも
バカにできません。ヘタすると一生悩まされます。いい経過だったとしても
ずーっとこれから頭のスミに追いとかなきゃいけないと思います。とはいえ
どうしても本人の方が大変で、妻のあなたが腰痛になるよりマシかも。実際
ときに散見される、病身の妻の介護する夫や妻に先立たれた男ヤモメなどは
(ミジメというかどうか別にして)傍からの想像以上に大変だと思います。
忙しい最中に何の慰めにもなりませんが、商売柄ちっとは知ってることも
ありますので、腰痛の周辺をタラタラつづりますね。介護に疲れてウンザリ
した折にでも、ちょこっと眺めてやって下さいネ。
腰痛の起源は、約500万年前、わたしたちのご先祖様がチンパンジーに
別れを告げて二足歩行を始めた時点までさかのぼります。直立歩行によって
手でいろいろ出来るようになります。その延長で道具を作り出し、言語まで
発展させて、人間らしい文明を築き上げるようになったのです。その代償に
人間は二足歩行に伴うハンディをも背負うことになりました。四足を使って
移動していた時代にはありえなかった障害が起こりやすくなったんです。
腰痛、難産、痔疾の三つを直立歩行に伴う三大疾病、と呼ぶべきだろうと
ボクは考えています。(ボクの受けた医学部の教育はそういう風に整理して
教えてくれませんでした。その点は未熟だったと思います、ハハハ)一言で
難産と言いましたが、この範疇には月経痛も、また難産に伴って起こされた
多数の脳性まひの人たちの障害も考えねばなりません。また、痔がひどいと
肛門性交にもいろいろ支障があります。アレ?これはマジな医学のおはなし
から外れちゃうかナ、失礼しやした、ペコリ。
でも、道草ついでに言いますと、月経痛が人間(の女性)特有だけの苦痛と
いうのはホントです。イヌのメスや豚さんに直接インタビューしたわけじゃ
ありませんが、かれらは子宮がコロンと寝転んだままで胎児を抱えています
から、人間ほどがちがちに子宮口を締めておく必要がないんです。人間様が
ノホホンとしてますと、下向きの子宮口から赤ちゃんが落っこちかねません
から必死で締めつける必要があります。ですから、毎月の着床準備に作った
おりものが出るためにもいたい思いをされられる、ということなんです。
マジな世界に戻って、腰痛の起源は、骨盤で(下肢以外の)体重の凡てを
グッと受け持って、その荷重を(立位なら)下肢や(座位なら)椅子や座布団に
伝えていくと言う構造にあるんです。東北大学でMRI検査したら痛みなど
症状のない人でも85%に椎間板ヘルニアの所見があるそうです。
具体的な中身が分れば、またもう少し加えるつもりです。お気張りやす。
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