くも膜下出血と聞いて「脳内のくも膜と言う場所の病気なのか」と思ったか
知れませんが、その辺、もう少し説明しますね。くも膜そのものにはどんな
異変も生じてないはずです。
脳と脊髄をまとめて中枢神経系と呼びます。これに対して身体中の組織に
張り巡らされてる個々の神経の全体をまとめて末梢神経系といいます。こう
ちゃんとした系統的な神経系を持っているのは脊椎動物だけです。タコなど
一部の動物にも「脳」と言われるものがあり、タコの脳皮質は三層構造にも
なっていて、人間の脳の六層構造にも迫る発達を見せていますが、脳全体の
構造から言えば、とても足元にもおよびません。やはり、脊椎という保護の
構造を準備して取り掛かり、営々と数億年かけて中枢系を発達させてきた、
わがご先祖の努力に比べれば桁違いのものがあります。
さて、中枢神経形を支える周囲の構造にと話題を移します。中枢神経系を
保護しているのは脊椎と頭骨だけじゃありません。これらの骨が作る空間を
そっくりそのままプールにして、神経系を保護したり、栄養を補給する液で
満たしておいて、いわば人工的なこの海の中に脳と脊髄を浮かべるのです。
端的に言えば、脳や脊髄の細胞は頭部やらに入り込んでいる血管から養って
もらうのでなく、このプールに入ってきた栄養分で生きているんです。
関連して「脳血液関門」なるものがあります。中枢系の安全のために役に
立ってるわけです。この液を脳脊髄液といい、プール全体を「くも膜下腔」
といいます。本日分のおべんきょうはこのぐらい。
当分はつづくよ。御覚悟はよいかな、フフフ。
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