朝っぱらから、しょうもない話スンマヘン。ゆうべはドジやらかしやした。
何をトチ狂ったか、さかのぼった部分を送ってしまいやした、ヘエ。お詫び
してとりあえず続きを送ります。分りやすいために一文節ダブらせます:
「このワイン、美味しいわ。瓶ごと仕上げていいなら、あたし、この同じの
もっと頂こうかしら」とヘレン。
「わたしはワインなし。分ってるわ」とジェニーが口を挟む。「一人ぐらい
オツムがはっきりしてないとね」と加えて、母親に向かって、にたっと笑い
かける。ははあ私のくるのに先立って今晩、二人で話しあってたようだな、
と感じられた。が、悪くとっちゃいかん、と思い直した。ヘレンから予定を
ジェニーに伝え、どうすべきかを準備させてただけなんだ。
どのように関わればいいのか、自分の役割がはっきり分らないままだが、
こうして家に上り込み、ワインを啜っていると、すこぶる気持ちよく酔いが
回り始めて、ぐんぐん居心地よくなっていった。
形式ばらない夕食がとても愉しい。屈託のない会話がいつまでも尽きず、
双方の日頃や知人たちから、ジェニーの学校にも及んだ。高校時代の楽しい
思い出が浮かび、遠慮がちに話題に出してみた。二人はとても面白おかしい
と思ってくれた。そんな折ジェニーの若々しいくすくす笑いを聞いてると、
喜びが湧いてくるのだった。
テーブルの下でいちど、すねを誰かの足がこすってくのを感じたが、誰も
口に出さぬままに済まされてしまう。おんなじのを二度目にも感じたとき、
ちらっとヘレンの方を見たが、気づいてないようすだ。じゃあ?いやいや、
まさかジェニーだなんて。が、それでも怪しく思えてくる。
食事が終わり、テーブルの掃除を手伝おうと申し出た。「いいえ、それは
今夜のジェニーの仕事です。他の部屋に行きましょうよ。その前にワインを
もう一杯、いかがかしら?」と、ヘレンが尋ねてきた。
※ ジェニーが「ワインなし」を『分ってる』とわざわざ言うのには理由が
あります。『未成年者の飲酒禁止』というのは、海の彼方の世界では日本で
想像できぬほど厳しい意味がありまして、よしんば家の中であろうと、一旦
発覚すれば投獄モノにさえなりかねません。まあ、それは極端に後にロンが
この家庭とよほど険悪になったりで密告した場合、ってことですが、お互い
未成年者に飲酒させないのが、かなり厳しい原則です。
このテの小説にもありましたが、海岸で缶ビールを飲み歩いていた少年が
(たしか高卒直後ぐらいの設定だったかナ)パトロール警官に見つかって、
すぐに拘束。後に家裁か、少年ナントカの審判所で最低をクラって三ヶ月か
矯正施設かに収容されます。自由に見えても、あちらは規制の中できわめて
厳しく監視されてる範囲内の自由のようです。
お詫びかたがた、余分なお喋りまで、ペコリ。
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