水曜日の午前中、ネットで注文していた盗聴器とボイスレコーダーが会社に届いた。
スイミングスクールから妻が帰るまではまだ時間があるから一度家に帰った。妻の部屋の目立たない場所にコンセントタイプの盗聴器を取り付けて再び会社に戻った。
受信機もあるが、家の盗聴器から会社までは距離があり過ぎて、受信できない。家にいる間か、または外の車の中で使う予定だ。
仕事を終えて夕方家に帰った。
「おかえりなさい」
妻が出迎えた。リビングのテーブルの上にスーパーの袋と妻のお出かけ用のバッグが置いてあった?
「出かけていたの?」
「買い物よ。ついでに銀行で自動振替の手続きをしてきたの?」
「ああ、生協に入るって言ってたね」
「そう、その自動振替」
「へぇ、ネットで登録できるんじゃないのか…」
「私、そのへん疎いから…アナログなのよ(笑)」
「ふーん」
「水泳どうだった?」
「行ったわよ。いつも通り。特に口説かれなかったし、行って帰って来ただけ…」
「ふーん」
私はそれ以上突っ込まなかった。
夕食後、妻が風呂に入っている間に久々に洗濯物を調べてみた。
あれ?水着が入っていない。
先に洗濯をしたのかもしれないと、乾燥機の中も調べてみた。が、見当たらない…。
スイミングスクールには行っていない?
助教授の彼は東京だし・・・。何か怪しい…。
「あなた、おやすみなさい」
妻が先に自室に入っていった。私は一人リビングに残った。
キッチンの片隅に妻のバッグが置いてある。私はバッグの中を調べた。
スマホは部屋に持っていっている。財布と化粧ポーチ。日用品の他特に怪しいものは入っていない。
ただ、化粧ポーチの中にコンドームが3袋入っていた。妻はピルを飲んでいるから不要なのに…。もしかしたら行きずりのセックスを想定しているのかも知れない…。
バッグの底板を取ってみた。普段は取り外さないのだろう、細かいゴミが溜まっている。
そこにフル充電した『300日待機するボイスレコーダー』を忍ばせた。
妻は自室で小さい声で彼と電話をしている。ここ数日、毎晩だ。だけど、何を話しているか分からなかったけど、今日は盗聴器が仕込んである。
妻のバッグを元の場所に戻して、私も自室に入った。
受信機を出して、チャンネルを合わせた。
イヤホンから妻の声が聞こえる。ボリュームを上げるとひそひそ話も良く聞こえた。
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