この後、ひと休憩してから2人でこの日初のシャワーを浴びた。
浴室ではお互いを洗いながら、キスやフェラしてもらったりと、ごく普通のカップルの振る舞いだ。
いくら弟でも一度セックスしたら男として意識する。
それを聞いてから俺も妙に姉を女として見てしまうようになった。
実家にいた頃は、裸の姉と脱衣所ですれ違ったり、下着姿で居間を横切ったりされても何も思わなかった。
だが今じゃ、裸でなくてもギラついた眼で舐めまわしてしまう。
その日の帰り際も、着替え終わって洗面所で化粧直しをしている姉の後ろ姿にムラつき、着衣のまま犯してしまった。
年に数回、楽しく飲む仲の良い姉弟だったはずが、俺が性癖をカミングアウトしたばかりに平日昼間のラブホにしけこむ関係だ。
これで良かったのかと聞かれても答えは出ないだろう。
帰りの車中、姉はやけにおしゃべりだった。
お互いの仕事の話、俺らの両親や姉の家族の話、そして俺の彼女の話。
俺はテキトーに相槌を打ったり話を合わせていたが、ずっと頭に引っかかっていたのが津田の存在だった。
「そういえばさ」と俺は切り出した。
そして津田について根掘り葉掘り聞き出すことができた。
津田のプライベートまで知っており不思議に思ったところ、実はLINEまでしているという。それも仕事以外の会話を。
アプローチされた回数も聞いていたより多かった。勘ぐる俺。本当は何かあるんじゃないか。
「いやいやいや~ないから!」と姉は言い切るも
「ただね」と続けた。
「100%嫌な気持ちになるかと言われれば、そうではないかな。この歳になるとね」
なるほど。俺は、姉の初寝取りの相手として、津田にターゲットを絞ることに決めた。
しかしどうやって実行に移すか…。
その後はまた世間話に戻り、姉を自宅に送り届けた。時刻は15時を過ぎたばかりだった。
ちょっと寄って行かない?と言われたが、シンさんと顔を合わすのもためらわれ、そのまま車を発車した。
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