おー!ありがとうございます。
需要あるようで続けます!
意を決してこの店の規定を姉に説明した。
「えーーーっ!なにそれ…聞いてない!!」
俺は素直に謝った。嫌ならもう出ようよと。
「うーん、あんたいくら払ったの?」とじゃっかん怒りつつ姉。
「会員費と入店費で1万5000円」
お金の問題か?と疑問に思うも俺は教えた。
姉は「そんなに!」と呆れつつ少し考え込んだ末、この日2度目の決心をしたようだった。
「わかった。せっかくだからもうちょっといようよ。で、私はどうすればいいわけ?エロはヤダよ」
俺も正直、やはり店を出た方が良いと思っていたので姉の前向きな言葉にたじろいだ。
しかし気を取り直し、姉の「エロはヤダよ」がどこまで該当するか不明のまま、まずシャワーに行くこと、そして裸もしくは下着の上にバスタオルを巻いて出てくるよう告げた。
「うーーーーーん、でもまぁ、部屋も暗いし私の顔とかわからないもんね」
自分に言い聞かせるようにそう言うと、バスタオルを持ってシャワールームに消えた。
カーテンを開く手は微妙に震えているように見えた。
一連のやり取りで喉がカラカラな俺はビールをあおった。350ミリを一気飲みw
そして追加のビールを受付に頼みに行った。
すると「あんたここ最近見なかったねえ」と、マスターは冷蔵庫からビールを取り出しながら俺にそう言った。
実は、マスターの息子さんと俺は同じ大学で、それを知った俺らは意気投合し、一緒に飲みに行くほど一時は交流があったのだ。
でも今の彼女ができる前くらいからなぜだか足が遠のき5年以上ぶりの再会だった。
「顔見せないから結婚でもして落ち着いたのかと思ってたよ。わたしもそろそろ身体がきつくてね、店を閉め引退しようかと思ってたところなんだ」
そうだったんですか。と、70歳近いマスターのよもやま話に相槌を打ちながらも、上の空でシャワールームを気にしていた。
席に戻って10分経過しても姉は戻ってこなかった。
シャワーは浴びるふりでバスタオル巻いて出てくるだけと思いきや、まさかつま先から頭まで全身洗って、おまけに化粧直しまでしてるんじゃないかと頭をよぎり少し心が痛んだ。最初からいろいろ説明不足すぎた。姉さんゴメン。
通路を挙動不審かつ小走りでバスタオル姿の姉が戻ってくる。怪しすぎるw
「ちょっとどいてどいて恥ずかしい!」
ソファー座り込むと姉もビールを一気飲みw
ごめんごめんと姉に謝ると俺もシャワーに向かった。
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