男の話は、次第に過去の思いを告げる中で、嫁に言い寄るような
話しになっていきました。
「今更だけど、一回でいいから付き合ってくれって言えば良かったな。」
「そうだったのですか?」
「そんな気持ちがあったけど、勇気が無くてね。」
「気付かなかったです。」
「もしもだけど、告白してたら付き合ってくれた?」
「どうだろう?嫌な気持ちには、ならなかったと思う。」
「場合によっては、付き合ってくれた可能性もあったって事?」
「難しい質問だけど、あったかもしれないかな。」
「今の俺だけど、男として見れる?」
「男として見れるけど、今でも優しい先輩としてみてるよ。」
「まだ結婚していなかったら、どう?」
「結婚していなかったら、もう少し早く一緒に飲みに行ってたかも。」
「それって、男として?先輩として?」
「両方かも。」
「こんな事、無理だって分かっているけどお願いがある。」
「お願いですか?」
「ご主人が単身赴任中だけでいいから付き合って欲しい。」
「付き合う?この前も約束した飲みに行ったりは付き合えるよ。」
「それも嬉しいけど、男として見て欲しい。」
「少し考えさせてもらっていいですか?」
嫁は、断るでもなく「考える」と返事をしました。
※元投稿はこちら >>