その頃のコウジ君とのやり取りや、ちょっとした優子の日常の変化に、私は全く気付くこともなく、呑気に暮らしていたことになります。
居酒屋でのコウジ君と優子のやり取りの後、二人はその事に触れることもなく、毎日しっかりと業務は遂行されていたそうです。
一ヶ月が過ぎようとした頃、コウジ君から「優子さん、この週末また、御飯誘ってもらえませんか?(笑)」
優子:「どうゆうこと?普通、誘っていいですか?でしょ!(笑)」
コウジ:「はい・・・そうですよね。優子さん、この週末、僕と御飯行ってください!宜しくお願いします!(マジ顔)」
優子:「なぁんか、マジ告白されてるみたい(笑)藤井君可愛いね。いいよ。御飯行こ!」
コウジ:「やったぁ!マジ嬉しいっす!じゃぁ今週の金曜日、この前の洋風居酒屋で良いですか?」
優子:「オッケー良いよ(笑)」
コウジ:「後、あのぉ~この前言ってた、俺の友達も連れて行っても良いですか?」
優子:「えっ?んっ?藤井君の友達?この前言ってた?(苦笑)」
コウジ:「もうお願いしますよぉ!この前、優子さんが言ってた男の気持ち!ほら!寝取られの話の・・・」
優子:「あっ!あれねぇ~・・・コウジ君ホントに友達に話したの?(苦笑)」
コウジ:「話しましたよ!結構マジに!優子さんの悩みに真剣にお応えしようと思って、その友達に真剣に話ました。」
優子:「そうなんだぁ・・・ありがとうね。で、その友達はなんて言ってたの?」
コウジ:「その話は奥深いなぁ~って(笑)そんなの人づてに話なんか出来ないって、会って話する方が解り易いだろ!ってことで、今回一緒に同席してもらうことになりました(笑)」
優子:「何?もう決まってるんじゃない!(笑)いいよ。その友達も一緒に連れておいで(笑顔)」
コウジ:「ありがとう御座います!(小さくガッツポーズ)」
何でコウジ君がガッツポーズをしたのか、その時優子はあまり気にも止めてなく、その金曜日がやって来ました。
コウジ:「あっ!優子さん!ここです!」
コウジ君が席で立って、こっちこっちと手を振っていました。その席へ向かうと隣に居た友達も席を立って「初めまして、タカヤと言います。勝手に来ちゃってすみません(笑)」と爽やかな笑顔で優子へ挨拶しました。
優子:「あっ!初めまして。○○優子です。(心の声)わっ!背が高くて、ガッチリしてて、しかも爽やかイケメンだなぁ。」
コウジ:「優子さん、コイツが前に話してた友達のタカヤ。ちょっとチャラいですけど、今風イケメンだし、女の子にはよくモテるらしいです(笑)」
タカヤ:「何だよその紹介の仕方!優子さんに変な先入観で見られるだろ!」
優子:「タカヤ君だっけ?大丈夫だよ。オバサンには格好よく映ってるから、心配しないで(笑)」
タカヤ:「そうっすか?なら嬉しいっす。後、優子さん自分でオバサンとか言いますけど、全っ然っオバサンなんかじゃないっす!俺らと同い年くらいに思いますし、何ならドンピシャのタイプの綺麗なお姉さん!って感じ(笑顔)」
優子:「もう、タカヤ君、調子いいんだから!そうやって、いっつもコウジ君と女の子をナンパしてるんでしょ!」
タカヤ:「ナンパ?俺らそんなことしたことないよな!?なぁコウジ?(笑)」
コウジ:「もうタカヤは面倒クセェ奴だな!そんな話はいいからまぁ座れよ!(笑)」・・・
タカヤ君と優子の出会いはここから始まったそうです。タカヤ君は女性とのコミュニケーションを取るのが上手く、優子と打ち解けるまでに、そんなに時間は要しなかったみたいです。
呑み始めて一時間くらいは、タカヤ君とコウジ君の大学時代の話や、各々の生い立ちの話等でお酒の席は進んでいました。
タカヤ:「コウジ、職場にこんな綺麗な先輩上司が居るなんて、毎日仕事楽しいだろ?(笑)」
コウジ:「そりゃそうだろ!優子さんは綺麗なだけでなく、めっちゃ優しくて、凄く気の効く先輩で、それでいてなぁんかエロッぽいってゆうか(笑)」
優子:「ちょっと藤井君!エロッぽいって何!?私をそんな目で視てるの!?(笑)」
コウジ:「いやまぁ、そんな時もあるとゆうか・・・優子さんは他の女性社員さんと違って、スカートだって短くて、座ってると太股が露になって、ムチムチ感が堪らないですし、ブラウスの胸元もいつも広めにオープンになっていて、屈んだりした時に胸の谷間が見えたりすると、そりゃぁドキッっとしたりしますよ(苦笑)」
優子:「えっ!そうなんだぁ(照笑)でも仕事しながら、そんなとこ視てるんだねぇコウジ君は!(笑)」
コウジ:「いや、俺だけじゃないですよ!他の男の人達もみんな視てますよ!優子さんのあの格好や仕草って妙にエロいよな!って、みんな言ってますもん!」
優子:「えっ!そうなの!私、みんなにそんな影響与えてるの?良くないよねぇ、職場でそうゆうのって(困顔)ちょっと旦那さんに言ってみよ!(笑)」
タカヤ:「何で優子さんの職場のことなのに、旦那さんに相談するの?」
優子:「旦那さんにね、優子はスカートもうちょっと短いのが良いよ!とか、ブラウスはこんな形のやつを着て行った方が似合うよ!とか、色々アドバイス的なことを言われてて、私も正直、これ露出多くない?って時もあるけど、旦那さんに似合ってる、可愛いって言われたら、そりゃ嬉しくなったりするしね(はにかみ笑顔)」
コウジ:「優子さんは本当に旦那さんのことが好きなんですね・・・(沈顔)」
優子:「藤井君どうしたの?急に暗い顔になって?」
タカヤ:「コイツ、優子さんのことが好きなんですよ!それも結構マジな感じなんで!(笑)」
コウジ:「おいっタカヤ!お前、何言ってんだよ!優子さん、違いますよ!全然そんなの違いますから・・・(しどろもどろ)」
タカヤ:「もうコウジ言っちゃえよ!入社した時から優子さんのことが好きになってしまってました!って。お前、ずっと言ってたじゃん!職場の上司で凄くタイプの女性が居るって。」
コウジ:「おい・・・お前が全部言って、どうすんだよ・・・」
優子:「・・・・・(困顔)」
タカヤ:「優子さん、すみません。いきなり俺が変なこと言ってしまって。これ言ったからって、どうこうならないことくらいは、俺も判っています。ただ、友達としてコウジの想いを伝えたくて、言ってしまいました・・・」
コウジ:「優子さん、すみません。コイツが変なこと言うから、変な空気になっちゃって・・・(苦笑)」
優子:「ううん。いいよ。そんなこと言ってもらえるの久しぶりだから、ちょっと嬉しいよ。でも、私には旦那さん居るからね。。。」
コウジ:「判ってます。そこは全然判ってるんで・・・ただ、こそは判ってるんですが、優子さんが旦那さんの為に、寝取られるかどうかを悩んでるってのが、引っ掛かってまして・・・」
タカヤ:「おっ!そうそう!その話、忘れるとこだった!(笑)」
コウジ君からの思わぬ告白もあり、一旦、話は逸れそうになりましたが、この後、三人は思わぬ方向へ進んでいくことに、本人達三人自体も、この時はまだ気付いていなかったみたいです。
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