20分くらい経った時でしょうか。
私:(独り言のように)「あれっ?優子、遅くない?」
男②「奥さん、優子さんって言うんですか?名前まで何かそそりますね。」
男①「コウジ何言ってんの?優子さんって名前はどこにでもあるじゃん!」
私:「男②の子はコウジって名前なんだ。男①の子の名前は?」
男①「自分はカズマと言います。24歳独身。コウジと今、トイレに行ってるもう一人のタカヤと三人、大学の同級生です」「自分は大学出てIT関係の仕事を起業して、今三年目です。」
男②「自分は商社で二年サラリーマンをやってきましたが、やっぱり今は自分で何かを起業してやっていきたいと模索しているところです。」
私:「皆しっかりしている子達なんですねぇ。だからもう少し歳が上の子達かと思ってました。」
コウジ:「いえいえ、まだまだ右も左も分からないまま人生ゲーム、スタートしたばっかりです。カズマはもう一企業の社長ですから大丈夫だと思いますけどね。」
カズマ:「いやいや、企業の社長と言っても、従業員五人でやってる小さな会社です。明日、倒産してもおかしくないようなところです(笑)」
コウジ:「後はタカヤがもう少し人生真剣に考えるようになってくれたらねぇ・・・」
私:「タカヤ君は何してるの?」
カズマ:「タカヤは今はバイトで夜の仕事です。大学出て就職活動で何十社と受けたのですが、就職難民になってから、バイトで食い繋いでるような感じで・・・」
確かにタカヤ君は三人の中では背も高く、茶髪に染めた髪がよく似合う、少しチャラい系の男前でした。
その時「ハッ!」っと気付きました。
優子がトイレに行ってから30分は経っている事を。そしてタカヤ君もまだ席に戻ってない事に、私は嫌な予感を覚えました。
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