その後、私は彼女と会わず、連絡もとらず、何日も過ごしたが、頭の中は彼女のことで一杯だった。脳裏には彼女が男どもに媚を振りまき、激しいセクハラにあいながら、それを受け入れる場面が何度も浮かび、煩悶した。
ただこれは愛するが故の感情というより、情欲からくる嫉妬であった。自分はママさんに惚れていたが、それ以上に彼女の肉体に依存していた。そう思うと、少し楽になった。元々不倫であり、互いに性欲を発散する道具として相手の体を利用する関係だった。ならば、それが自分専用であるのと、誰かと共有するのと、それほど違うのかと考え直した。
生きるためとはいえ、あの女は自分の魅力を熟知し、それを売るビッ◯だった。店内では名刺がわりに、知らない男に熟れたケツを撫でさせ、自分の肌触りと肉感を男に覚えこませ、脳内に住まわせ、妄想で慰みモノにさせていた。これからは、自分は彼女を慰みモノにすれば良いのだ。逆に彼女ぶって、色々要求されるのは面倒であり、むしろ喜ぶべきなのではないか、とさえ思った。
ところが、そうやっているうちに、私は仕事の都合で、急に一時帰国させられることとなった。私は家財道具も置きっぱなしで、家族とともにいったん帰国することとなってしまったのである。
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