話しかける言葉もみつかりませんでした。
無言のまま嫁を抱くしかありませんでした。
いつもと同じ風呂上がりの髪の匂い。それだけでも
その時は、十分私を興奮させました。体勢も変わり
嫁を後ろから抱いている時、いつもの甘い声で嫁も
感じていました。私は感じている嫁の体と声に今まで思い
浮かべた事も無いような事を妄想しました。 そうです。
他人に抱かれて感じている嫁をリンクさせていました。
こうやって同じように感じるのか? いや!もっと感じたり
しているんじゃないのか?嫉妬感も混じりながら今までにない
興奮をしていました。理性が無くなり嫁に今夜の事を言って
しまいそうでした。嫁を抱き終わった後もいつもと違う感情が
再び押し寄せました。翌日になり休みという事で、買い物に行ったり
今まで通りの会話をするなど昨夜のソワソワ感はなくなっていました。
しかし、奥様からのラインで再び感情が湧きあがってきました。
昼を過ぎていました。「今日も釣りに行くみたいです。夕方から
出掛けて夜釣りらしいです。」私は、いつ嫁から「今日も出かける」と、
話があるのか。そんな気持ちの準備をする内に、また頭の中で妄想を
繰り返していました。時間だけが経っていました。
「今、出て行きました。そちらは、どうですか?」どうですかと言われても
嫁は家に居るし出かける話しすら無い状況でした。
「居ますよ。」とだけ返事を返しました。
暫くすると「船の所に来たけど車がありません。そちらは、まだ居ますか?」
「はい。居ます。」「しっかり監視をして下さいね。」
私は、奥様からのラインが面倒くさく感じました。
何度となく奥様からラインが届きました。どうも奥様は、そのまま
車を走らせ居場所を探しているようでした。時間も遅くなるにつれ
送ってくる内容もヤバイと思う気持ちになりました。
「もう正直に本人に聞いてみましょうよ。どうですか?」
私は気転をきかせ「様子を見て私が確認してみますから、暫く待って下さい。」
そう答えるしかない状態でした。その回答で奥様からのラインも
一旦は止まりました。そうは言ったものの嫁に何と聞けばいいのか
悩むだけでした。 気付けば家飲みの晩酌で初めてと思うぐらい
ビールを飲んでいました。結局は、酒の力を借りるという
事にはなりました。
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