そんな重大な状況でしたが、私の腕にしがみ付いている奥様に
ドキドキしている自分も正直ありました。肘の少し上あたりに
奥様の胸が当たっていたのも原因でした。私が知っている奥様は
歳は私より2歳上。ご主人とは歳の差らしく年配でした。
嫁からしては上司でもあり年配の男性でもありました。
奥様を色目で見たことはありませんでしたが、スレンダーで美人な
女性ではあります。気が付けば無言のまま奥様の頭を片方の手で
軽く撫でていました。出来事が、こんな内容でなければと勘違いして
しまいそうな気分にもなっていました。時間を確認するともう数時間は
奥様と一緒にいました。私はラインの返事を思い出しました。
嫁のラインが本当ならそろそろ帰って来る時間でした。
奥様とは何もなく今日の所は家に帰る事にしました。
ラインで状況報告をする約束と今日の事はまだ触れないという
事も約束。
奥様に送ってもらい自宅に戻ってから飲み直しをしましたが、
奥様の話には信ぴょう性もあり時間が経つにつれ何とも言いようのない
感情が込み上げてきました。何時からこんな事になっているのか?
あの後、どこに行ったのか?二人の関係は既に男女の関係なのか?
色んな妄想をしてしまいました。 まだ汗も流していなかったので
シャワーを済ませて風呂から出ると嫁が戻っていました。
日付は変わっていませんでした。少しよそよそしく振る舞う私でした。
今までの様になかなか嫁と会話する自信がありませんでした。
嫁も風呂に入ると言って風呂場へ。なぜかホッとしました。
「今、帰って来ました。」と、奥様からのラインがありました。
私はいきなり約束をやぶりました。「嫁はまだ帰って来ません。」
「また何か分かれば連絡します。」何で嘘をついたのか私自身、咄嗟に
考えた対応でした。嫁との会話を回避するため風呂に入っている間に
私は先に布団に入りました。ドライヤーの音が消え暫くして
嫁が寝室に入ってきました。私は目を閉じて寝たふりをしました。
目を閉じて寝たふりをしていると、余計に色んな事が浮かび上がって
きました。嫁の浮気に怒りも感じていましたが自分が妄想する内容に
興奮してしまってもいました。目を閉じ、気分だけが昂っていました。
今までも今日のように会っていたのか?何も気付かなかった。
今だって嫁は平然としているように感じた。それどころか私の方が
気負いというか、ソワソワしていた。 嫁も布団に入って来た。
嫁は私に背を向けていた。私の腕に嫁の背中が当たっている感触で
わかった。 薄く目を開けて嫁を見た。後ろを向いている嫁の頭を見ながら
同じ妄想を繰り返していました。 自然に私の口が開きました。
「もう寝た?」「えっ、起こしてしまった?起きてるよ。」
嫁がこちらに振り向きました。 目が合った私は何でかドッキと
しました。
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