嫁から唐突に「そうだ、ケンさん汗を流して来たら。
その間に少し片付けもするから。」
「別にいいから。このままで大丈夫だよ。」一度は、断りました。
「いいからいいら、こっちに来て。」と言うなりケンさんの手を
取り部屋から出ていきました。廊下の向こうから声が聞こえました。
「タオルは、ここに置いとくね。玲は少しだけ片付けするから。」
嫁が部屋に戻りました。ラインです。「玲も一緒に入ってこようか?」
私は「入っておいで。」とは言ってやれませんでした。
まるで私を嫉妬させて楽しんでいるように感じました。
「玲もドキドキしてるから。まだ頑張ってみる。」
嫁の本心がつかめませんでした。脇にある小さなテーブルに
残った飲み物は置き換えました。「玲、風呂から出たら誘惑みたいな
事をやってごらん。」「どうやって?」「俺がドキドキするような
方法を考えてやってみて。」すると、少し残っていた冷酒の瓶を
手に持ちました。「これ全部飲むね。」両手で瓶を持ち
ラッパ飲みをして飲み干しました。ケンさんも暫くして風呂から
出てきました。「飲み直そうね。」と言うと、缶ビールを
ケンさんに渡しました。「玲も少しは酔ったみたい。」
「みたいだな。無理しないでな。」「けど、もう少し飲まないと今日は
ダメみたい。」「ダメみたいってどうしたの?」
「あのね。今ならケンさんの希望を聞いてしまいそう。けどね。
勇気がないから。玲は飲むの。」
「俺の希望って、一緒に飲んでくれて嬉しいから。」
「本当にそれだけ?例えば、男の人ってオッパイが見たいとか
触りたいって言うでしょ。ケンさんは思わないの?」
「そりゃ~俺も男だし、そう思うな。」
「だったら、玲の事はどう思う?見たいとか思えない?」
「そんな事ないよ。けど、言える訳ないだろ。」
「それなら、玲のオッパイが見たいって言ってみて。玲は好きな
人のいう事しか聞かないって言ったよ。」
なんと、嫁の誘惑方法は私の予想を遥に上回る手段でした。
※元投稿はこちら >>