「ケンさんお酒強いね。まだ大丈夫?」
「まだ平気だよ。」
冷酒も1本、2本と空いていきました。
「けど、誘ってくれてこんな楽しいお酒が飲めて今日は
最高だよ。玲ちゃん、ありがとな。」
「玲も一緒に飲みたかったからいいの。」
「ご主人は出張多いの?」急に私の話を振って来ました。
「時々かな。大体、2・3日って感じ。」
「電話でも話したけど、寂しいだろ?」
「そうだね。寂しいかな。」
「一人になった時は、どうしてるの?」
「テレビ観たり、携帯を触ったりかな。」
「俺なら逆の立場だったら寂しいな。」
「逆の立場って?」
「玲ちゃんが出張で居ない日があったら心配もするし
大丈夫なのかな?って思うよ。
「ケンさん心配してくれるの?」
「心配するさ。玲ちゃんみたいな可愛い子が出張に行ったら
心配だし、今みたいに一人で留守番なんて気になって仕事
どころじゃないよ。」
「そんなに心配?どうして?」
「そうだな。今だって、こうやって酒を飲んでいるけど
酔ってないかとか色々考えるし。変な事は起こらないかなって。」
「変な事?どんな事?男の人ってどんな事を考えるの?」
「例えば、ナンパせれていないか?とか。」
「玲は大丈夫だよ。好きな人にしか付いていかないし
お酒だって二人だけで飲んだりしないから。」
「そうは言っても心配するな。」
「玲は好きになった人だけ言う事きくし。」
「今日の俺は、そういう意味で言えば該当しそうだけど
俺はまた別だよな。少し勘違いしをだな。」
「そんな事ないよ。ケンさんの事は好きだよ。」
「好きだから二人で酒を飲んでくれていると思っていいって事?」
「そうだよ。嘘じゃないよ。」
ケンさんは言葉を選びながら嫁と話をしていました。
嫁は、誘惑的な答えを返していました。
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