ここまでの話が、入社1年目~3年目くらいの話やねん。この3年間、年齢で言えば21歳になる頃には男性経験も4~5名(詳しく覚えてない)同じ工場の人と1年に1人以上のペースでヤってるから、そりゃ噂も立てられるわ。っていう感じやったと思う(笑)
でも、そんな噂を立てられても、仕事以外で同じ会社の人と歩いているのを見られても、私としてはなんの負い目も感じていなかったんよ。言い換えれば「相手のほうから言い寄ってくるんやもん」くらいに思っててん。それだけ男女比は女が圧倒的に少なかったよね。どれだけ、そんな「噂」が絶えない女でも、周囲の男はあの手この手で私に近寄ってきたんだよね。
この頃、私は実家くらしをしていて信じられないかもしれないけど、毎月、自由に使える2万円を除いては全部を実家に入れていた。母親も似たような工員をやっていたのでどれくらいのお金を稼いでいたのかも知っているし、当然、母親だけの給料だけでは生きていくことはできなかったから。(どうやって育ててきたのか未だに不明w)
でも、私が常に1人ないし2人の男。ここでは保護者というけれど、それを抱えた状態で生きていくと、なけなしの2万円が余る事も珍しい事じゃなかった。外で会えば食事は奢りだし、服やカバンも買ってくれた。そして私に接近してくる男もちゃんと弁えていて、私なんかを相手に真面目に付き合おうというする人は皆無だった。みんな妻子持ち、不倫関係、セフレ、そういった立場で私を求めてきた。
だからこそ、工場の中にいるキャバクラ嬢ではないけれど、私に自分以外にも関係を持っている相手がいる事を承知の上で接触してきた。つまりカラダ目当てって言えばそうれが正解なんやと思う。当然、私も弁えており、性行為=金銭欲求なんていう露骨な事はせず、遠まわしに遠まわしにその代価を物品で支払わせる事に長けていた。もちろんその物品を換金する事は珍しい事じゃなかったけどね。
でも、そんな闇を背負っているからこそ、普通に同級生たちと対等に遊ぶことができた。着ていく服も中高生時代の、明らかに経済苦がにじみ出るような格好ではなく、それなりに流行の服も着る事ができた。一緒にランチにいっても昔の牛丼の時にように一人やせ我慢をする事もなく、場合によっては「私がおごったるわw いっても社会人やしw」と大盤振る舞いする事もあった。
そして私はこの闇を背負った生活から脱却しようとも思わなかったよね。そもそも、この闇自体に罪悪感を感じてはいなかったし、むしろ保護者がいない生活をするほうが、自分自身にも実家にも迷惑をかけると思っていた。
そのうち、真剣に結婚して真面目な生活を送るに値する相手が現れたその時こそ、、こういった闇とはオサラバしようかな。なんて楽観視しててんな(笑)
じゃ、ここで想いでの話を書くわな♪
そんな私生活をしているからか、、天罰(私は罰と思った事なかったけど)が下った時があった。それは入社3年目、22歳の誕生日になる少し前の話。いつものように工場に出社したその時、会社の中はある動画の話題で盛り上がってた。
それは同じ工場に務めるある男性工員が落とした携帯電話の中に、それを拾った同じ会社の工員が見つけて何気なく中を覘いた時・・・顔は映っていなかったけど、ハメ撮り動画が入っていた。という件。(落とし主は携帯オンチで携帯のパスワードロックとかやってなかった)
そして男社会の鉄工所の中で、その流出動画はあっという間に拡散される事になり、そして様々な噂がついて回ったのは言うまでもないやんな(笑)
「顔は映ってないけど、なんとなく体つきは美沙にそっくり。」「携帯おとしたアイツ、美沙と個人的に仲よかった奴だよな」「なんせ顔がわからない分、、徹底的な証拠にはならないけど・・・アイツなんじゃね?」
うん。そうやなw これ私w 私もとあるルートでその動画を手に入れる事が出来たけど、それは同じ工員のAとヤってる時の動画だった。ただ不幸中の幸いなのは、動画がその1本だったこと。(他に画像や他の動画はなかった)本当に顔が映っていなかったこと。そして私が声をだしていなかった事。これらは本当に不幸中の幸いだった。
でも、動画のシーンはわりとエグイ範疇に入る動画であって、私のアソコのシーンのドアップと、クリを指でしごいている映像。そして・・・同じくドアップで陰部が挿入されていくその過程の5分くらいの短い動画だった。
確かに・・あの時、撮影されていたのは覚えている。でも部屋は薄暗かったし、顔はとっていなかったので黙認してはいたけど、まさかこういう形で「公開」されるとは思いもしなかった。
でも・・・人が何を思おう勝手。それはわかる。あの動画の女は製造2課の美沙という事で決着がついていった。その動画流出事件から、さらに私への視線が異質なものになっていったけど、だからこそ余計に私は態度を硬化させていったんだと思う。(別にいまさら)と思っていた。
ただ、この動画流出事件は、数か月後の人事に影響を及ぼしたんだ。これは私も予想していなかった事なんだけど、製造2課の課長(50)が、私を呼び出して真顔でこう言ってきたんだよね。
課長「もうきて3年目になるよな。新卒で3年目だから来年の上半期から主任っていう立場でやってもらおうと思ってるんだけどな」
美沙「はい。ありがとうございます。」
課長「ただ・・・動画の件、知ってるよな?」
美沙「え・・?」
課長「俺も基本的にはまたバカな連中がしょうもない噂話をしてるとしか捉えてないんやけど、一応、今回の俺の立場上、改めて正直なところを聞かせてほしんだよ。・・・というのも周囲のうるさい連中が、「あんな事しているやつが俺達の上司になるのかよ?」と今回の昇格を見送ったほうがいいっていう声があがってるのも事実なんだ。だからこそ、オマエがハッキリとこの場で違うと言ってくれれば、俺もそれを信じてうるさい連中を一蹴できるし、もし、、あの噂が正しいっていうのなら、それはそれで厳重注意をしなければ昇格させる事は出来ない。ただ厳重注意っていってもなにもないんだけどな。つまり今の態度がハッキリしないままでは昇格の是も否もないっていう事だけは理解してほしいんだよな」
つまり、課長は私を昇格させるために「あれは私ではありません。勝手に噂を立てられてるだけです」と言ってほしかったんやと思うねん。私がそういえば、課長は何の迷いもなく私を昇格させる事が出来るというのも事実なのは理解できた。
でも私はこう返事した。
美沙「課長も見たんですか?あの動画」
課長「まぁみたくはなかったけど、あれだけ問題になれば見ない訳にはいかないだろ。事と場合によっては社内で起きてる人権侵害だからよ(私に対しての)」
美沙「じゃ、見たということでしたら判断できますよね?」
課長「何が?」
美沙「だって、私は散々、ここに来るまでに「あの動画は私じゃない」と言ってきましたが、誰も信用しようとはせず、あれは美沙だって勝手に決めつけられ、そして今に至ってます。そんな状況の中で、私が課長に今、「あれは私じゃありません」といったところで、なんの証拠になるんですか?私じゃないって俺に誓った。というだけで周囲が納得するんですか?」
課長「いや、その言葉だけでもあると俺は立場上・・・
美沙「だったら比べてみては?」
課長「くらべる?」
美沙「私が今、脱ぎますので動画の映像を見比べたらいいじゃないですか。そしたら真偽がハッキリするのでは?」
課長「いや、そういう事をしろって言ってる訳じゃないって。落ち着け」
私はどうかしてた、いやどうかしないほうが変やんな?確かに「なるようになれ。」「何を今更」と態度を硬化させていたのは事実やけど、身から出た錆とはいえ、会社でそんな噂話を広げられて、全社員から異質な目で見られるっていう事の精神面でのストレスは絶大なものがあるんだよね。
こういった精神状態の事をネット用語ではメ〇ヘラ〇ッチとかいうみたいだけど、その精神状態に近かったんじゃないかなって思う。
それに、見比べられても動画の映像が鮮明とは言い難い動画であったし、私が「ほら。動画と同じですか?」と堂々とした態度で居れば「う、、うん。違うな。わかった。もういい」と言わせれる確信(状況的な流れ)をもっていた。仮に(あれ。。。やっぱ動画と同じ形じゃねーか)と内心では思われてもどっちでも良かった。
そして私はすぐその場で工場での作業ズボンのベルトに手をかけていった。
課長「ちょと、待てって。落ち着け。そういう事をしろって言ってる訳じゃない!」
どうやら課長は、私がみずから作業服を脱いでいき、すぐさま「きゃー!!痴漢!!!課長にむりやり!!!」とか発狂されるのを恐れたんやと思う。そんな感じやった。課長は今すぐにでも飛び出して私の行為を力づくでやめさせたかったんだと思う。椅子に座ってソワソワしていた。だけど、力づくで停めに入った瞬間、「きゃー!!!!」と言われるかもしれないという恐れもあったと見えて、あくまで「落ち着け!!」としか言えずにいた。
21歳の私はある意味で大胆で気合が入っていたんだと思う(笑)
私は起立して立ったまま作業ズボンを早い手つきで下ろしていき、ズボンを下ろした勢いでそのままパンツも右足、左足と即座に脱いでいった。そして脱ぎ終わるとまた椅子に座って、太ももに手をまわして左右に抱え上げ、課長に「どうぞ。判断してください」と言った。
課長「ほんと、こういうのはここだけにしろよ。。。まったく脅かされるよ若い子には・・・」
なんて言いながら接近してきた。そして手元の携帯で例の動画を再生し、「うーん。。画質が荒くてよくわからんな」等と言いながら、最終的には「よし・・証拠不十分。俺はこの動画はオマエじゃないって確信するし、こうしてオマエにここまで強い姿勢をさせてしまうに至った事に上司として情けなくも思う。じゃ、もうこの件は既にオオヤケになっている事ではあるんだけど、改めて社内で周知していいか?今後、この件で議論する事は会社の風紀を乱す行為と判断し処分を見当する。だってそうだろ?こうしてしっかり周知できたら、オマエが昇進する事にとやかく文句を言ってくる連中も静かになるっていうものだと思わないか?」
こうして、数日後・・社内メールで「最近の社内での風潮について」という題名で、課長直々の通達分が発布された。内容は既にかいたとおり。ここ最近の風紀の乱れには目に余るものがあり・・・・云々。 そしてこれ以上、この件について議論を持つ事は風紀を見出し、職務怠慢とみなし処分を見当・・・云々。という告知分が出たのです。
同時に、私への動画の話もピタッと止まったのでした。
この課長と何かっていう事はこれ以上はなかったけど、私にとってはいい思い出ですw
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