家に戻るといつも嫁が家に居るという生活も元に
戻っていた。安心していたのか気にとめてもいなかった。
疑似プレー中も以前は言えなかった事を私は言っていた。
男に抱かれて乱れる加奈が見たい。
欲しいのか。欲しいなら会って来て良いぞ。
あの写真の玩具も欲しいだろ。もらっておいで。
嫁も素直にその言葉に答えていた。
暫く時間が経ったが嫁が戻って来なかった。一旦ラインをした。
既読にもならないまま時間が過ぎた。
心配になり電話をかけたが携帯からはメッセージが流れた。
おかけになった電話は電波の届かない…電源が入っていない…。
もう22時を回っていたが一向に連絡が取れなかった。
良からぬ心配と想像を繰り返した。 もう日が変わろうと
する時間だった。私の携帯にライン着信の音が鳴った。
嫁からだった。メッセージには一言「一緒に居ます。」だった。
相手は誰なのか察しはついた。何の話も無く男と会っていた。
直ぐに返事を返すが、また連絡がつかなくなった。
連絡の取れないまま嫁が帰宅したのは、日曜の昼を過ぎた頃だった。
まだ玄関先の廊下に居る嫁の元に駆け寄った。
嫁は私の顔を見てニッコリと笑みを見せた。
どうして連絡が取れなかったんだ。相談も無しに
男と会ってきたんだ。勝手な言い分かもしれないが
嫁に色んな問いかけをした。しかし嫁から返ってきた
返事は簡単だった。納得するしかない話だった。
「こうちゃんも会って来て良いって言ったよ。会って来いって。」
「最後までやってきて欲しいって言ってくれたよ。」
「連絡が取れない方がお互いにいいかって思った。」
リビングに移動し椅子に座った。
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