嫁は恥ずかしい失態を知られて言葉が出なかった。
この時とばかりに思っていた事、言いたかった事を
ぶちまけた。 乱暴な言葉も使ったと思う。
嫁を責めるような言葉を浴びせ、嫁の反応を見て
興奮もしていた。どうする事も出来ない精神状態だった。
「もう嫌だと言ったよな。それなのに何でだ。おまけに
何を妄想してたんだ。そんなに、あの男のが欲しいか。」
嫁は硬直していたと思う。 震えていたかもしれない。
俺も正直に告白するぞ。 ある時から様子が変だと思い出した。
浮気してるのか。 加奈からも真実を聞かされたが嫉妬と怒りも
あったが興奮した。もっと恥ずかしい加奈を見たと願望もあった。
俺も変だった事は認める。 今からはお互いに正直な話をしないか。
私は改めて嫁に確認した。
最後までは本当に無いのだな。
「うん。」と嫁は頷いた。
今のお相手はあの男か。
「うん。」
告白を聞いてから男とは有った事はあるのか。
嫁は首を横に振った。
今日みたいに連絡は取っていたんだよな。
「つい最近になったから」
最近っていつからだ。
「ホテルでの事があってから。」
男からなのか。
「ごめんなさい。加奈から…」
何で。
「時折ラインや電話が有ったけど無視してた。けど、
あんな事があってから加奈から連絡した。ごめんなさい。」
私は一旦その場から離れた。
※元投稿はこちら >>