とにかく嫁が実家に戻っている事を祈るだけだった。
何の連絡も無しに朝から急に実家に訪れるのも不自然だ。
先ほど届いたラインに一旦返事を返す事にした。
飲み過ぎていないのか?今夜も店に入るのだろ。そこそこにな。
「大丈夫だよ。明日帰るから。」本当に簡単な返事でした。
話を続けようと、今日の昼頃そっちに行ってもいいけど
昼ご飯でも一緒に食べるか?と、食事に誘った。
「わざわざ来なくてもいいよ。何かあったらまた連絡する。」
話を終わらせるような返事だった。
嫁の姿を確認するまでずっと家の前で立って居る訳にもいかなかった。
夕方近くまで時間をつぶした。実家に居るなら店に行くときには
家から出てくるだろう考え少し早かったが改めて家の近くから観察した。
軽くラインをして様子を伺った。 もうそろそろ出勤だろ。気を付けてな。
「そうだね。今準備中。もう少ししたら行って来ま~す。」
嫁からの返信があって数十分は経っていた。一向に出てくる気配が
無かった。時間だけが過ぎていた。もう店に入っていてもおかしくない
時間だった。車に戻り色んな事を考えた。どこから出勤しているのか?
昨夜も見掛た車の女性宅から?それにしても送り迎えだけをしてもらって
いる女友達なのか?何も解決しないまま一週間がいつもの様に過ぎた。
その間、どうやって確かめようかと模索した。
金曜の仕事終わりから行動した。お金の出費はあったが
同じようにビジネスホテルにチャックインした。
店に入るであろうと思われる時間前からビルの向かいの陰で待機した。
間違いなく嫁がビルに入って行くのが確認できた。店が終わりそうな
時間まで出費を押さえるためにコンビニで飲む物を購入しホテルの部屋で
晩酌をして時間をつぶした。少し酔いも廻って来るにつれ
発作のように妄想が始まってしまった。店が終わった後はまた
女性の迎えの車に乗ってどこに行くのか?
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