もうかなり一人で飲んでいた。酔いも廻っていただろう。
義母も心配しただろう。話した内容はの記憶は曖昧だった。
覚えていたのは、二人の写真は撮っておいた。家の場所も
押さえている。どうしてこうなったのか?と聞かれた事だ。
証拠の写真は見なかった。必要ならいつでも見る事にもした。
あっという間に週末になった。 先に義母から連絡が来た。
「もう仕事は終わったの?今日もまた店に出て行ったのでしょ。
どうするの?家に行くけどいい?」だった。嫁から「行って来ます。」と
ラインがあって暫くっしてでした。義母が家にやってきました。
その日は確かに少し違っていた感覚だった。 義母から「家にこない?」かだった。
義母の家で話をしないかと言う事だった。 義母に言われるまま従った。
義母の家で泊まればいいとも言われ簡単な準備もして家を出た。
一人で義母の家に来たのは初めてだった。 何か食べる物作るから
先に風呂にでも入る様に勧められた。 風呂から上がると数品の料理がテーブルに
出されていた。 「ビールでも飲みながら食べていて。」というと
その間に義母も風呂に入ると言って部屋を出て行った。
義母も風呂から出て来ると一緒に飲んでくれた。
私の思っている気持ちを聞かれた。そもそも嫁を好きにさせておいた理由は義母に
言えなかった。しかし、途中から新たに芽生えた感情は正直にいってしまった。
「こう太さん。このままでいいの? どうして何もしないの?」
はい。すみません。
「私が知ってからも大分経つよ。何か行動しようよ。」
はい。分かっています。
「私にも出来る事有れば協力するから。」
ありがとうございます。
「今夜にでも何か一つでいいから行動して見ない?」
義母は必至で私の事を心配してくれた。 何かいい方法を考えようと
義母から言われた提案は、「今から加奈にラインしてみる。返事が無かったら
こう太さんが加奈にラインしてみて。」
何ってラインをすればいのですか?
「私から連絡があったって、事だけ伝えてみて。」
先に義母が嫁にラインを送った。 数分待ったが既読にはならなかった。
義母に言われるまま次に私が嫁にラインを送った。
どちらかに返事が来るのを待った。嫁からの連絡を義母と待った。
待っている間、また同じ質問を繰り返された。
「それにしても何でこのまま何もしないの?」
待てども嫁からの連絡も無く、酒だけが進んでいた事もあった。それだけでは
無かったと思う。私にとって、優しく必死で心配してくれている義母から
一人の女性にとして意識していた。 その瞬間だった。
言葉に出して言ってしまった。
お母さん。すみません。別に何もしない気持ちはありませんでした。
ただ、お母さんが家に来てくれるようになってからです。
週末になるとお母さんと話をしたり一緒に居る事が楽しみになっていました。
変かもしれませんが、お母さんと飲んでいる時にドキドキしていました。
とうとう言ってしまいました。少し沈黙があったかと思う。
言ってしまったもののその場に居りにくくなった。
お母さん。少し酔いを醒まします。また風呂良いですか?
私は風呂場に逃げ込むように部屋を出ました。自分が言ってしまった事に
なかなか風呂から出る事が出来なかった。 脱衣場に気配を感じた。
「こう太さん。大丈夫?」義母が声を掛けてくれた。
はい。もう少ししたら出ます。
「こん太さん。先は、ありがとう。嬉しかったよ。」
最後まで気遣いをしてくれる義母に感謝した。
部屋に戻り改めて、本当にすみません。と、謝るしかなかった。
「いいよ。本当は私もね。楽しみにしていたかな。」
もう自分でも危険な香りを感じていた。
「横に座って飲んでいい?」
私が返事をする間もなく義母が席を立ち横に座って来た。
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