携帯を手にするチャンスが直ぐにやってきた。
今までも台所に携帯を放置したまま風呂に入って
いたのかもしれないが、嫁の携帯を気にするようになり
置き場所だけを観察するようになった。
すると、何気なく冷蔵庫にビールを取りに行くと
食器棚の淵の部分に置かれている携帯に気付いた。
先に風呂から出たばかりの私だった。
加奈も早く風呂にでも入れば。白々しくだったが
言ってみた。「そうだね。入って来るよ。」後は、
このまま携帯を置いたまま風呂に入ってくれと願った。
風呂場に向かってくれた。少しして後を追った。浴室から
湯を掛ける音がしていた。急いで台所に戻り携帯を手にした。
私のては震えていた。画面が開いた。フォーカス・カメラの
アプリを開く。 私が見たい画像を探す。関係の無い画像が続いた。
そして要約ヒットした。それは、前回に会った時にも撮ったと思われる
写真だった。どこかの居酒屋なのか。椅子に座り二人のツーショット。
あの夜に見せてくれた画像が出て来た。更に探し進めた。
携帯を操作する手が止まった。目にした写真に衝撃を受けた。
察するに鏡に映った二人の写真だった。 ただ、その写っていた
状態が目を疑う写真だった。 男が後ろに立っていた。
上半身の写真だったが、嫁は完全に何も着ていなかった。
数枚だが同じような写真が目に飛び込んだ。 風呂場の方から
嫁が風呂から出た気配のする音がした。慌てて携帯を元に戻した。
私はまだ先の確認をすることに日々務めた。
チャンスを伺う日々の間にも観てしまった写真の残像が脳裏に
浮んだやまなかった。 見られた・見せた。とは告白していたが
この事なのか。まだ確証は無いだけに新たな妄想が膨らんできた。
私が思っていた、見られた・見せた。のレベルでの出来事では無かった。
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