出掛けて行った嫁の事を思い妄想は正直していた。
久しぶりに休みの日に一人の時間。以前のような妄想が蘇っていた。
それでもどこか気が緩んでいたとも思う。そんな私に
義母からの電話で聞かされた事は、「加奈から連絡が有ったよ。
こう太さん大丈夫なの?」ピンとこなかった。
「今夜内に泊まる事にしてほしいって言ってきたよ。加奈は
出掛けてるの?」私は今の状況を簡単に説明した。
「それで加奈からは連絡あったの?」
少し遅くなりそうだけど帰って来るとは聞いてます。
「もしかすると、もうすぐ連絡が有るんじゃないの。」
私は義母との電話を一旦切りました。 義母が言った通り
暫くして嫁からラインが届きました。「今日は母さんの家に
泊まる事にするから。明日は朝一で帰ります。」だった。
何と返事を返せばいいのか少し悩んだ。結局のところ
帰ったら連絡はしろよ。遅くならないようにな。と、しか
返事が出来なかった。電話をかける勇気がなかった。
それでいて、蘇って来ていた妄想に火が付いた自分がいた。
義母とある程度の話をしていて良かったのかもしれない。
その後、嫁から連絡が有ったのは23時も過ぎた頃だった。
微妙な内容の連絡だった。帰って来た。では無く、今から帰るね。
だった。心の中で、どこに帰るのだ。そう呟いた。
既読にしたが何も返事は返さなかった。 妄想もしたが、
色んな計画案も考えてもいた。 そして実際に考えた案の
中から一つを実行する事になった。
深夜遅くまで眠れなかった。目が覚めたのは物音に気が付き
目を覚ました。リビングの方からだった。嫁が帰っていた。
時計を見ると、もう10時を回っていた。昨日私が飲み食いした
ままの片付けをしていた。嫁は何も無かったかのように
「あっ起きた。おはよう。」
いつ帰って来たの?
「少し前。先に片付けるね。」
その場は、何も触れずに夕食も済ませあっという間に
夜になっていた。
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