ポ~ン
テル『今日、みきさんに会いました。スーパーで買い物されてました。』
テル『声をかけて少しお話ししました』
テル『しつこく話しかけるのもと思ってすぐ帰りました。本当です』
テル『また、ここに買い物に来ますか?と聞いたら"来ます"と言われたんで約束とかせずに通います』
立て続けにテルからのメール…
私『わかりました。嘘は無しで又連絡してください。妻には確認します』
愛想の無い返信を入れます。
あの後、特に何事もなく毎日を過ごしていました。私は気にはしていましたが"みきに任せる"と言った以上、こちらから根掘り葉掘り聞くことも出来ず悶々としている所でした。
…とは言え、何事もない事にホッとする自分と
嫉妬と興奮で1人でする自分と…。
次の日も、次の日もテルからは
『会いました。話しました。すぐ帰りました』
と、連絡は入りますが私は妻には何も聞かないし妻もそれについて話す事はありませんでした。
それから10日くらい後の事。
妻「来週の土曜日、飲みに誘われました」
私「あ、そう。テルくん?」
突然のことに動揺しましたが"慌てふためく姿を晒す訳にはいかない"と何故か強がって、当たり前のような顔をしてそう答えます。
私「飲みに行くのなんて久しぶりだね~」
妻「テルくんだよ?わかってる??」
私「えっ?わかってるよ」
妻「どうしよう…」
私「言ったじゃないか、みきの気持ち次第だって」
妻「行くな!って言ってくれないの?」
私「じゃぁ…」
妻「?」
私「行くな!って腕を掴むから、それを振り解いて行ってきて笑」
妻「バカじゃない。テレビの見過ぎだよ」
私「ほんと、そんな心境」
と言いながら立ち上がりパジャマの下で勃起している愚息を指さします。
妻「そんなつもりで行く訳じゃないからね!」
私「行く訳じゃないからね!って行くつもりなんじゃな~い笑」
妻「……行ったとしても!っては・な・し!!」
私「わかったよ、ごめんごめん」
私「『飲みに誘いました』のメールくらいしろよ!」とも思いましたが、こちらからメールを入れることにしました。
私『誘ったんだね。聞いたよ。約束…わかってるよね?私から"行け"とも"行くな"とも言っていないので。連絡だけは出来る範囲で。必ず」
ポ~ン
テル『すみません。みきさん来られないかもしれないので前もっての連絡はしませんでした。必ず約束は守りますので!』
…そして約束の日が来ました。
続く
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