午後4時35分 当該人(有名アトラクション施設名)男性1名と退場
ツーブロックヘアーのリモコンバイブプレーは、これで終わりではありませんでした。
(有名アトラクション施設名)を出た後も(歴史的建造物名)方向の遊歩道を歩きながらプレーを続けているようでした。
恭子はツーブロックヘアーの腕に自分の腕を絡め、身体をツーブロックヘアーに預ける様にしながら歩いていました。
探偵B「撮影続けていていいんでしょうか?」
探偵H「尾行記録だから、仕方ないだろう」
探偵B「それはそうですけど・・・Jさんが限界みたいなんですが・・・」
探偵H「Jさん、もう無理か?」
探偵J「いいえ、大丈夫です!まだ、やれます」
探偵H「わかった。でも、無理するな。Iさん交代して」
探偵J「了解」
探偵I「Iです。合流ポイントは、どこにします?」
探偵H「当該人たちが行くのは、(歴史的建造物名)だろうから、そこで」
探偵I「了解」
午後4時55分 当該人(歴史的建造物名)男性1名と入館
恭子たちが(歴史的建造物名)に入って行く映像
夏季期間の開館延長期間だったので、この時刻でも入館できたみたいでした。
まだまだ残暑が厳しい時期なので、入館すると涼しく感じるようでした。
まだ、交代前のようでカップル偽装のBとJが、恭子たちに続いて入館した時に、恭子がそう言った声をカメラのマイクが録っていました。
ツーブロックヘアーも飽きたのかリモコンバイブの操作をしてなかったようでした。
しかし、室内で展示物のある所での尾行は、特有の難しさがある様でした。
展示物を鑑賞したり、説明文や資料を読んだりするために立ち止まることが多くあるので、尾行間隔が取りにくいみたいでした。
更に、ここの場合、入館料のみの常設エリアとは、別の特別料金を支払う特別展示エリアでは、出口が違うことも尾行を難しくする要因になっているようでした。
探偵B「ここ前に来ましたけど、距離感が難しいんでいやだなぁ~」
探偵H「室内戦だな」
探偵I「現場到着、どこですか?」
入館後にIは到着したようでした。
探偵H「入館しちゃったんで、車だよね?だったらタクシーが客待ちしてる所あるでしょ.そこで待機して下さい」
探偵I「◎〇側の別棟の横手ロータリーですか?」
探偵H「そうです」
探偵I「了解」
展示物を鑑賞したり、説明VTRを見たりする恭子たちの映像
恭子はツーブロックヘアーに密着し続けていました。
しかし、操作しなくなったかに思えたリモコンバイブですが、時折、恭子が唇を軽く噛みしめたり、吐息を吐く仕草をしていることから先ほど程の強い刺激ではないようですが、ツーブロックヘアーはリモコンバイブを操作しているようでした。
午後5時40分 当該人(歴史的建造物名)男性1名と退館
恭子たちは、常設エリアを見て回ると、特別展示エリアへは行かずに出て行きました。
探偵H「特別展示見ないのか?」
探偵J「夏季期間の目玉って、特別展なのに?」
探偵H「今のうちにJさんは、Iさんと交代して下さい」
探偵J「了解」
探偵I「了解」
恭子たちの後を尾行する映像
探偵B「次どこに行くんでしょうね」
探偵H「それにしても思うんだけど、他人のデートに付き合ってる僕たちって何なのって感じ」
探偵B「確かに、僕なんかJさんと偽装カップルしてたじゃないですか、どこに行くか決定権のないデートですよ」
探偵H「まぁな、イチャイチャされてな。でも仕事だ」
探偵B「イチャイチャって、あれは前戯、もう前戯ですよ」
探偵H「もうそう言うか?所長も見るぜ、これ、所長に調査中にって言われるぜ」
探偵B「言います、言っちゃいます。あいつら2時間以上前からSEX始めてます」
そんなことを言いながら、恭子たちを尾行していると、ちょうど客を降ろすためにタクシーが停車しました。
ツーブロックヘアーが恭子の腕を解き、ひとりで先にタクシーへ寄って行きます。
探偵H「まずい、タクシー乗りそう、タクシー」
探偵B「大丈夫、大丈夫、後ろタクシー来てる、来てる」
探偵H「じゃ~タクシー停めちゃって」
探偵B「イイですか?停めちゃって」
しかし、ツーブロックヘアーが振り返り恭子を見ました。
探偵H「待った、ちょっと待って」
探偵B「ダメ、ダメなの?どっち」
ツーブロックヘアーの行動に混乱しているようでした。
やがてツーブロックヘアーがタクシー運転手に声掛けをして後部ドアが開きました。
探偵H「いい、いい、乗りそうだから、停めて乗って」
探偵B「タクシー停めていいのね」
探偵H「いい停めて」
探偵B「了解」
午後5時45分 当該人 男性1名とタクシー乗車
タクシーに乗車する恭子とツーブロックヘアーの映像
恭子がゆっくりとタクシーまで歩いて近づき乗った後、ツーブロックヘアーが乗り込みました。
探偵たちも後続のタクシーを停め乗車しました。
運転手「どちらまで?」
探偵H「前のタクシー追いかけてください」
運転手「はぁ~?」
探偵H「今、発進した前のタクシー、黒い奴追いかけてください」
運転手「前の黒のタクシーの後についていけばいいんですね」
探偵H「そうです。お願いします」
運転手「わかりました。ありがとうございます。で、どちら辺りですか?」
探偵H「あの~我々、実は調査会社の者でして、ある調査中で尾行してるんです。なので、行先はわからないんですよ。料金はお支払いしますんで、追いかけてもらえませんか」
運転手「そうなんですか。わかりました」
こうして恭子とツーブロックヘアーが乗ったタクシーの追跡が始まりました。
後で聞いたのですが、探偵であることを明かした方が協力をして貰いやすいケースがあるそうです。
続く
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