私が探偵Aから探偵事務所で恭子の不貞行為映像を確認していた頃
某定番待ち合わせ場所前で、恭子は柱を背に立っている映像
探偵H「来た」
探偵B「来た?どこ?」
探偵H「Bさんの後ろ側」
恭子を映している画面がゆっくりと後ろ方向へ回転していきます。
駅コンコースの雑踏の映像、多くの人々が行き交ています。
その中に私は背格好や歩き方に見覚えのある男がいることに気づきました。
探偵B「…あっ、…わかった・男、対象確認。(ツーブロックヘアー名前)ですね」
コンコースをゆっくりと歩く長身の男はツーブロックヘアーでした。
しかし、ツーブロックヘアーは、恭子が立っている柱から2本手前で恭子の裏側のコンコースへ曲がりました。
探偵B「曲がりました。見えました?」
探偵H「了解、対象者捕捉、当該人の後ろのコンコース歩いてる」
画面には映っていませんがHもツーブロックヘアーの姿を追跡出来ている様でした。
恭子は時々反対方向を見ますが、ツーブロックヘアーが歩いて来た方向を見て立っています。
探偵H「対象者、当該人が立ってる柱の裏側」
映像画面が恭子から外れ、柱の後方へフォーカスされます。
柱の陰からツーブロックヘアーが顔を出し柱の横を確認しています。
探偵B「了解、対象者確認。当該人の様子を伺っている模様」
探偵H「何する気なんだろう?」
探偵B「いきなり後ろから現れて驚かすってやつですかね?」
探偵H「今、ドラマでもそんな演出ないわっ、やるか?」
しかし、映像ではツーブロックヘアーが柱を背にしてゆっくり回り恭子の後ろ側から何か言いながら恭子の腰の辺りに腕を回して恭子を抱きしめました。
恭子は一瞬驚いた(恐怖?)表情でフリーズしてましたが、ツーブロックヘアーが再び、恭子の耳元で言葉を発すると、表情が緩み、怒った様な表情の中に微笑みを混ぜた顔で肘鉄をツーブロックヘアーに食らわし、怯んだツーブロックヘアーから逃れました。
そして、両手を自分の胸に置き、ツーブロックヘアーを見上げて何やら言ったあと、軽くツーブロックヘアーの胸を叩きました。
しかし、終始怒っている様で微笑みを浮かべていたので、男女がじゃれあっているとしか見えませんでした。
探偵B「マジか?…対象者、当該人と接触」
探偵H「了解、こちらも確認、抱きついてたな」
探偵B「映してて、こっちが恥ずかしくなりますよ」
探偵H「確かにそうだね」
二言三言話した後、恭子はツーブロックヘアーと歩き出しました。
定番デートスポットエリア方向でした。
探偵B「当該人、定番デートスポットエリア方面へ移動開始」
探偵H「了解、捕捉出来てるから僕、先行くから、後から来てください」
探偵B「了解」
恭子とツーブロックヘアーの尾行が開始されました。
続く
※元投稿はこちら >>