その後も田中君は休む間もなく妻の体を求め続けました。
「嘘でしょ」と初めは戸惑う素振りを見せていた妻も、それが三回、四回と続くうちに理性のたかが外れたのかのように豹変し、私にも見せたことのない痴態をさらすようになっていきました。
「セックスの相性がいい」というのはこういうことを言うのでしょうか。
田中君のペニスの規格外の大きさにすら一夜にして順応した妻は、回を重ねるごとに乱れ、よがり狂い、今では自分から田中君の上に跨り腰を振りかざすようになっていました。
妻と田中君は私の存在を忘れ、完全に二人の世界に没頭してしまいました。
その姿に、何度射精を繰り返しても固さを取り戻しつづけるほど興奮していた私でしたが、いつ果てるともしれない二人の狂態に少し疲れを覚え、黙って寝室を後にしてリビングに戻ると、冷蔵庫からビールを取り出しソファに身を沈めます。
ふと見上げたリビングの壁掛け時計は、21時になろうとすることころでした。
食事を終えて寝室に移動したのが20時前だったと記憶していますから、今宵の狂乱の宴が始まって小一時間しか経過していないことを知り、少なからず驚きを覚えました。
それほど濃密な時間だったということなのでしょう。
それは、これまでの二十年間の夫婦生活の中でも体験したことのない刺激でした。
「すごい。すごいことをしてるんだな、俺たち」
そう独りごちて呟く私の耳に、妻と田中君の嬌声が寝室から漏れ聞こえてきます。
半分以上残った缶ビールを一気に煽ると突然の睡魔に襲われ、そのまま深い眠りに落ちました。
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