妄想の中で何度も繰り返した光景がついに目の前で始まろうとしています。先ほどまで萎んでいた私の愚息はいつの間にか先刻以上の固さを取り戻していました。
あれほどの巨大なペニスが妻の口におさまるのだろうかという心配をよそに、肉厚の唇は一気に彼の肉棒を包み込みました。間を置かず、ゆっくりと頭部を前後に動かすと、瞬く間に彼のペニスは妻の唾液でてらてらと濡れそぼり、ズズッ、ズズッという卑猥な音を立て始めました。
「ああ、奥さん、気持ちいいです」
彼の表情とは対照的に、眉間に皺をよせながら口一杯に巨大な肉塊を頬ばる妻はかなり苦しそうに見えました。
ゆっくりとしたストロークをしばらく繰り返した後、妻は口を離し二、三度咳き込みました。
「奥さん、大丈夫ですか」
「けほっ。大丈夫、気持ちよかった?」
妻は何か使命感を帯びているかのような神妙な面持ちで、田中君を見上げました。
「はい、気持ちよすぎて、なんていうか、感動しました」
「よかった、今度は田中君が気持ちよくさせてくれる番よ」
妻の言葉はこのうえなく淫靡なものでしたが、その表情はまるで授業参観の時の先生のように固く強張っていました。
それを見て私は気づきました。妻は、肉欲からではなく、私の提案通り田中君に性の手ほどきを果たすことに徹しているのだと。私は田中君の悩みをだしにして、自分の邪な欲望を果たすために妻をだましていたいような気分になりました。
しかし、私の愚息は、私の自責などどこ吹く風で、目の前の光景に興奮して尚も固さを増すばかりです。
ベッドに仰向けになった妻に襲い掛かるように、田中君は乳房にむしゃぶりつき揉みしだきました。最初の夕食で肉塊を食らい尽くす姿を思い出しました。妻の豊満な胸も田中君の巨大に手にかかると、すっぽり全体を覆われ指が食い込んでいます。
「あん、もう少し、やさしくして、ね」
「あ、すいません」
「強く吸い付くだけじゃなくて、もっと舌を使って、ゆっくりよ」
「はい」
「ああ、いいわ、いい」
妻の言いつけに素直に従い、彼がゆっくりと乳首に舌を這わすと、彼女の声が大きくなります。
「指も、それじゃ少し痛いわ。手のひら全体をつかって、子猫を撫で回すようにしてみて」
「こう、ですか」
「そう、そうよ、とっても、いいわ。そしたら指でおっぱいの先っぽをやさしくつまむように転がすの」
「こんな感じですか」
「ああ、そう、上手よ、気持ちいいわ」
私は目もくらむような興奮の一方で、妻の姿を感心する思いで見つめていました。セクシーな衣装に身を包んだ美女が、巨大なライオンを意のままに操るサーカスの猛獣使いのショーを見ているようでした。
「今度はこっちも気持ちよくさせてくれる?」
そう言うと妻は猛獣の手首を掴み、自らの秘部へと導きました。
「いきなり入れちゃだめよ、最初は入り口の周りから、優しく、さっきおっぱいにしたみたいに」
「はい」
「あん、今、中指が触れたところ、少しとがっているところ、わかる?」
「はい。ここ、ですか?」
「そうよ、そこ。ああ。そこを指の第一関節の腹を使って、やさしく擦りあげるように動かしてみて。ああっ、そう、気持ちいいわ」
「奥さん、すごい、ああ、溢れてきました。」
「そしたら、ああ、指を二本、三指と四指、中指と薬指を入れて。ゆっくりよ、そう。ゆっくりと動かしてみて、ああっ」
田中君の指の動きに合わせて、妻の股間からグチュグチュと愛液が溢れ出てくる音が聞こえてきました。
「あん、あん。指を第三関節から折り曲げて、そうしたら、指の付け根の辺りがさっきの尖っているところに当たるのがわかるでしょ?」
「はい。はぁ、はぁ、これが奥さんの、クリトリス、ですか?当たっています」
「ああ、私の中と、そこと、同時に擦りあげるように、あああ、動かしてみて」
「はい、はぁ、はぁっ。こう、ですか」
妻の蜜音は次第に大きさを増し、部屋中に響き渡るほどになっていました。それに合わせて田中君の呼吸も荒く、大きくなり、今ではまさに野獣のそれのようです。
「そう、そうよ、ああ、もう少し早く。ああっ、いい、いいの、もっと激しくしてみて。そう、そう、そう」
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ」
「ああああっ、いく、いく、いっちゃうーーーー」
妻は大きく背中をのけ反らせて、今日、最初の絶頂を迎えました。
私ではなく、田中君の手によって。
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