状況を打開すべく、完全に行き詰まり気味のトシさんに私の方から提案をしました。
妻をレス状態に持ち込むことをです。
ちょうどこの頃、私の仕事が忙しくなったこともあり夫婦生活の間隔は開き始めていました。
そこにつけて意識的に私が誘わなくなれば、妻の欲求不満も増すだろうと考えたのです。
稚拙な試みでしたが、効果は思いの他ありました。
よく考えてみれば3P体験の前の状態に戻っただけなのですが、妻にしてみれば3P直後の人が変わったような性生活があっただけに、一気に己の性欲を持て余すようになったのです。
一週間もレス状態が続くと、妻から求めてくるようになりました。
私は仕事の疲労を理由に、寝かせてくれと頼みます。
そんな私の懇願を受け入れざるを得ない妻。
私も忍耐を強いられましたし、愚かな行為をしているというジレンマもありました。
しかし、やはりここまで来たらの思いで妻の誘いを断り続け一ヶ月が経過しました。
我ながらよく我慢できるなと、この頃になると妙な感心を自分自身に対してしたものですが、この頃は本当に激務が続いたこともあったでしょう。
我慢できなくなったのは妻の方でした。
この間トシさんは、決してしつこくない程度に妻のことを誘い続けていました。
そして決定的なメールが届いたのです。
トシさん:おはようございます。
ナミさん。この前の話、考えていただけましたでしょうか。
最近は、ナミさんとのセックスが頭から離れず、彼女ともレス気味です。
彼女も不審に感じてるみたいで、ギクシャクしています。
一回だけでいいんです。
もう一度、あの時の夢のような時間を過ごさせてください。
僕も彼女がいますし、大事にしていますから、この関係を壊すつもりはありません。
ですから、ナミさんが心配されるように、あなたの家庭を壊すつもりも全くありません。
こんな言い方をすると軽蔑されるかもしれませんが、ナミさんを抱きたいだけなんです。
しつこいと思われたなら、仕方ありません。
その時は、はっきり仰ってください。
長いメールでごめんなさい。
お返事待ってます。
妻:おはようございます。
トシさんみたいな素敵な男性が、こんなオバさんにそこまで固執する理由がわからないんですが…。
正直に言うと、私もトシさんに抱かれたくてしかたありません。
一度だけなら、夢と思って…
でも、本当にいいの?私みたいなオバさんで。
気が変わったならいつでも言って下さいね。
時間と場所はお任せします…
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