妻は、自らの意思で部長に連絡を取っているし、部長は、妻の誘いを断るつもりは全くないのでしょう。
妻が誘うのを辞めさせるしかない、そう考えていました。
しかし、何をどうすれば。。。
悩んでいるうちに、時間だけが過ぎていきます。
そんな中、コロナが流行し始めました。
4月からテレワークが始まり、自宅にいるようになると、妻の外出を監視できるようになりました。
少なくても、部長と会っていないことが分かり、安心していました。
ゴールデンウィークには、双方の実家に帰省する予定でしたが、すべてキャンセル。
写真やビデオを送り、休み中は、ビデオ通話。
双方の親、親戚全員から
「ママ似だね~」
と言われました。
そう言えば、今まで誰にも、パパ似と言われたことがない。。。
まさか、子供の父親の種は部長?
言いようのない不安に襲われます。
子供の顔を見ても、自分に似ている気がしません。
緊急事態宣言が解除され、徐々に出社するようになりました。
部長と出社が同じ日になった日、意を決して聞いてみました。
「あの…部長…ちょっと聞きたいことがあるんですけど?」
「なんだ?」
「うちの子供のことです…」
「子供がどうした?」
「部長の子ってことはないですか?」
「俺に聞かれてもな」
「妻と…避妊していないんですよね?」
「そうだな」
「妻から何か聞いていないですか?」
「何かって?」
「子供の父親とか…」
「聞いていないな」
「そうですか…」
「でもな」
「でも、何ですか…」
「セックス中、真理が良く言っているよ」
「何をですか?」
「俺の子供が欲しいってな」
「えっ?」
「別に驚くことじゃないだろ?」
「…」
「優秀なオスとそうじゃないオスがいたら優秀なオスの子供を産みたいだろ?普通のことだ」
「いやそれは…」
「お前は真理を愛しているんだろ?」
「はい…」
「なら、今を受け入れろ。真理はお前と一緒に幸せに暮らしている」
「…」
部長が否定してくれるかと思っていたら、逆に疑惑は深まるばかり。。。
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