翌日。目が覚めるとまだ7時だった。妻も同時に目が覚めた。
『おはよう』『おはよう』
挨拶が重なった。妻は可笑しかったのか吐き出す。
『身体もいっぱい重なったから挨拶も重なったのかな(笑)』
『これからもいっぱい重なろうな。』
『うん』
軽くシャワーを浴び2人で子供達の部屋に行く。
先生夫婦も廊下で会うと挨拶が重なった。
今度は私も可笑しくなって声を出して笑ってしまう。
不思議そうに見つめる先生夫婦に説明をすると、あの後先生夫婦もいっぱい重なったらしい。
朝食バイキングに向かうため、子供達が寝ている和室を開けると、どう寝返りを打ったらこんなにと思えるほど、複雑に重なり合った4人の姿が。
この時夫婦4人、目を合わせ同じことを考えていたのではないか。
第二部 終
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