妻の目は潤んでいた。しかし恐怖や怯えているといった目では無い。
そう、火災現場や救急現場などで見る心からの『ありがとう』の潤んだ瞳をしている。
妻は真っ直ぐ私を見つめ髪を握った私の手を掴み『もう少しだけ話をさせて』と言ってくる。
私は落ち着きを取り戻しゆっくりと手を離す。
また対面で座り直し深呼吸した妻が語り始める。
『たかしが知りたいこと先延ばしにしているつもりはないの。ただ、私もストレートに言うのは恥ずかしいし、ドン引きされて離婚とか言われるの嫌だった。でもそんな苦悶のたかしを見るの久しぶりだったし、、、。』
『、、、』
『話を戻してストレート投げるよ。』
『、、、』
『お金ない時女王様してました。』
『???金がない奴が何で女王になれるんだ???』
『でね、その仕事っていうのが鞭とか蝋燭とかみんな使ったりしてるんだけど、』
『ちょちょちょちょっと待って!!話ついていけない!女王って何?SMの女王って、、、』
『パシッ!!』『あっ、、』
『何であたしの話を遮るかなぁ!あぁ~!』
またビンタされた。
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