男は車から降りるなり嫁の車の窓に手を差出ました。
フロント部から男の腕が肘の辺りまで車の中に入っていました。
嫁が少し助手席側に体を倒しました。お面を付けた嫁の顔が確認できました。
男は強引に腕を中に入れて行きます。しかし窓の開いている位置の
高さが男の身長に対して少し高いのか腕を無理やり中に入れようとすれば
するほど、顔は斜め上を向いてしまい車の中が見えない体勢になっていました。
偶然でしょうが、絶妙な窓の開け具合になっていました。
男はまるで、クマか何かの動物が巣の中に居る獲物を掻き漁っているようでした。
嫁は伸びてくる手をかわす様に体や頭をずらしていました。
シャツはまだ着たままでした。男は一旦窓から腕を抜きました。
そして窓越しから嫁の位置を確かめるように凝視していました。
男の容姿も少しは見れる位置まできていました。印象としては、言い方は悪いかも
しれませんが、開けていた窓の高さと比較すれば調度肩の高と同じぐらいの
身長であること。半袖のシャツに短パンの格好から見て腕や足も細いと言うか全体に
痩せ形と感じました。髪は少しハゲ散らかし気味で顔も老けていました。
そんな事もあってか、50才は過ぎているだろうという印象です。
車の外から、もう一度見せてくれよ。と嫁にお願いをしていました。
その時はまだ哀れなオヤジだな。と少し下げすくんだ気持ちで見ていました。
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