嫁の歩く風圧で2本の細い紐がなびいていました。ギリギリまで嫁の姿を
遊具の隙間から観察しました。そして急いで私は木の陰に隠れました。
嫁の足音が直ぐそこまで聞こえてきました。そして足音が無くなり立ち止まった
気配を感じとりました。木の陰から顔を出す事がなかなか出来ませんでした。
残念ながら置いてあったシャツの位置が変わっている事に驚く嫁を見る事が
出来ませんでした。すると、小走りに走るような足音がしました。
少しだけ顔をのぞかせて嫁の確認をすると、シャツを羽織りながらさっきまで行っていた
トイレの方に向かい走っていました。トイレの中に嫁の姿が消えて暫くしてでした。
もしかしたら誰かに見られていたかも。多分、間違いなく誰かが居たと思う。と
ラインが送信されてきました。どうしてそう思うの?私は白々しく嫁に返事を返しました。
遊具の外で物音がしたから。怖かったけど、外を覗いたら広場の外に出て行く人影が見えたし。
でした。多分、嫁は人影などではなく、置いていたシャツの位置が変わっていた事で
そう判断したはずでしょう。但し私には、そんな説明をするしかなかったのかもしれません。
私はその隙に下りてきた階段まで移動しました。どうする?もう一度遊具の所まで行ってみる?
少し無理とも思える提案をしていました。また戻ってきたらどうしよう?
今は俺も側に居ないから助けてやれないから止めておこうか?
車まで戻る事にします。嫁からはそう返事が返って来ました。私もその返事を見て
階段を上がり、歩いてきた歩道を戻る事にしました。歩道を戻っている時でした。
何気に広場の方に目線をやると、遊具の近くまで嫁が歩いて行っていました。
えっ?っと私は嫁の行動にビックリしました。やがて嫁の姿が遊具の中へ消えていき
見えなくなりました。私は、また元の場所まで逆戻りしました。
途中に嫁からラインが来ました。今車に戻ったよ。でした。私は足を止め
嫁から送られてきたうその報告に話を合わせる返事をしました。
そうか大丈夫だったんだ。駐車場には誰か居そうか?
街灯と言うか自動販売機の前で男性が一人居る。スケボーの練習をしてるみたい。
ここまで嘘をつかれると嫁の話にとことん付き合う事にしました。
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