私はその時、嫁を救出しようと行動したとは言いましたが
本気で救出しようと思えば、声を掛ける事も出来たと思います。
他にも方法は有ったとも思います。しかし、そう出来なかったのは
心のどかかで、有ってはいけない出来事を期待していた気持ちも
正直言ってありました。予測できない展開にドキドキしていたのも事実です。
少しして私も女性用トイレからでました。外を覗くと、嫁は階段を
上がり切ったとこでした。そのまま歩道へと姿が見えなくなりました。
私は一旦トイレから離れ、今度は改めて足音が聞こえるようにトイレに近寄り
男性用のトイレに勇気を出して入りました。理由は、無性にこの目で男性の
顔や姿を見ておきたくなったからでした。中に入ると手洗い場の前に男性が立って
いました。向こうは一瞬ビックリした表情をしました。
取りあえずは様をたしてトイレを出ようとするとイキナリ男性から声を掛けられました。
今度は、私がビックリしました。お兄さん面白い事教えてあげようか?
どうしたんですか?急にそんな事を言われましても。すると男性は、さっきまでの
事と、隣の女性用トイレに変なお姉さんが入っていると説明をしてきました。
何故だか男性の話に面白半分で話にのっかりました。
マジですか?それって僕も知ってますよ。実は、先週も見掛たのでもしかしてと思って
来てみたんですが会えなくて。前に見掛た時は、すれ違っただけですが気になってまして。
そうなのか?先週も歩いてたのか?はい。歩いてました。けど、今日も遭遇したって
ことは毎週歩いてるって事ですよね。けど、本当に隣のトイレに居るんですか?
居ると思うけどな~。身に行きます? 見に行くのか?はい、言って確認しましょうよ。
さっきまで威勢がよかった男性でしたが、それはヤバくないか?と怖気づいてました。
僕が見てきますよ。そう言って私は嫁はもう居ない事を知りつつ
覗くふりをする行動をしました。居ませんでしたよ。本当か?
だったら自分で見てきてくださいよ。遭遇しただけでもラッキーじゃないですか。
僕なんか、期待して来たのに遭遇できなかったのですから。
話しでは、触る事も出来たんでしょ。そうだな、お兄さんよりラッキーだな。
また来週に期待します。おいしい話、ご馳走様でした。また機会が有れば会うかもですね。
そう言って男性とは別れました。男性の印象は、160cmそこそこで、着ていた服は
多分、何日か着回ししているような感じでした。仕事も何をしているのか想像がつかない
風ぼうでした。男性と別れると急いで河川敷の駐車場まで走りました。車の横に嫁が一人
立っていました。
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