嫁もしっかり自分で歩けていました。
2人は仲良く歩いているようでした。
私は後を追いました。追いながら嫁にもラインをしました。
「帰りは何時頃になる?」
2人して街角のコンビニ入りました。
嫁からようやく返事が来ました。
「もう1時間もしたら帰るよ。」
コンビニを出たら男とも解散して帰る状況なのだと思いました。
2人がコンビニから出てきました。お互いがタクシーを拾って
帰るのかと思いましたが、また歩き出しました。
何か買った物が入った袋を手には持っていました。
後を追う事、数十分。着いた先は、鉄骨や廃材が置かれた敷地でした。
私は少し距離を取りながら仮設してあるプレハブ小屋の裏に身を伏せました。
廃材が二人を隠すように道路脇からは見えない状態でした。
それでも内側からは外灯の明かりもあり薄暗く確認できました。
2人は積まれていたパレットの上に座り買ってきた飲み物で乾杯しました。
微かに話し声は聞こえましたが聞き取れませんでした。
私は大胆にも積まれている廃材の裏まで近づきました。
こんな状況になるとは想像もしていませんでしたが、体が勝手に
そうさせていました。声が聞こえるようになった結果、2人の様子は
パレットの隙間からしか確認が出来ませんでした。
話しの内容ですが、3年前の事を嫁に聞いていました。
また食事に行けないか?なども聞いていました。
暫く沈黙がありました。そして、男からストレートな話を
嫁に投げかけました。
「まだ、あれって着けてる?今日も着けてる?」
「あれって?」
「分かるよね。直ぐに分かったんだけど、ここに着けてるだろ。」
やはり男は気付いていました。過去の事でしたが、私も
気付いていました。ブラがズレた嫁を見た時に思っていました。
間違いなく今夜も嫁は着けています。今は、新しい物に変わっていますけど。
それにしても、私に嘘をつて今も男と居る事に対しての嫉妬と
怒りの感情の方が大きかった。その反面、このまま見せてやれば。と
いう思いも湧きあがってしまいました。また沈黙が続きました。
そして、「ほら。やっぱり今も着けているじゃないか。」
嫁は、抵抗なく胸を晒け出したのだと思いました。
そして、新たな真実も知る事になりました。
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