恐るべし真由美ちゃん。いや、真由美様。
そして、今までにない会話が始まりました。
親子とはいえ女性同士の話は少しリアルと言うか、私は
話しに入って行けない会話でしたし、話を振られるたびに
何と答えたらいいのか困りました。
「2人は正式に付き合い出したのは何時から?」
すかさず真由美ちゃんが
「母さんい話した時から。」
「じゃーもう3ヶ月は経つね。それで、どうなの?もうそういう
関係?真由美どうなの?」
私の目の前で、景子さんまでもそんな話をしていました。
女は男以上にズケズケと平気で下ネタ話が出来る性質?
そう思ってしまいました。これって、真由美ちゃんは
景子さんの遺伝?女ってこれが日常の会話なのか?凄すぎます。
「大家さんとはまだよ。」
「付き合ってるのに?」
「母さんからも大家さんに言いてよ。」
もう限界でした。おいおい、まだ乾杯してどれほども
経っていないぞ。酔ってもないぞ。
「それじゃー母さんが誘惑しちゃおうかな?」
「それダメ。大家さんは真由美のだもん。」
景子さん。俺がドキドキするような事、言わないでくれ。
そんなこと言って、もう誘惑してるって。
私は思わず変なことを言ってしまいました。
「真由美ちゃん。景子さんに誘惑されたらどうしよ。」
「母さんでもゆるさないから。」
険悪なムードにさせてしまいました。ただ、真剣にそう感じたのは
私だけでした。 それと同時に私の夢と言いますか
まだ、心のどこかに思ていた事までも一瞬にして
撃沈されました。話を聞くと
「でも、大丈夫。真由美も高校生までは母さんに獲られるかもって
思ってし。」
「何で、母さんに獲られるって思ってたの?」
「だって、母さんいつも大家さんの事好きになりそうって
真由美に相談してたし。」
「本当だ。好きになりそうって相談したね。」
おいおい、また2人で俺を困惑させる話か。
「母さん、本当は真由美もその時からずっと大家さんの事好きだった。
初めて母さんが嫌いになった時かも。」
「そうだったんだ。ごめんね。確かに、あの後なかなか
ここに来づらくなった時かもね。」
2人の恋話。それも俺をまえにして、対象者が俺。
勘弁してください。真由美様だけでなく、景子様。
女は分からん。恐るべし親子。
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