私は、それとなく真由美ちゃんから情報を聞き出しました。
「ここの所、お母さん来ていないみたいだけど大丈夫?
今週も来る予定は無いの?」
「はい。来ないみたいです。一人生活も慣れたし、母が来なくても
大丈夫です。母も一人で休みの日ぐらい、のんびりしてもらって
いいのかな。」
私は、景子さんの家を訪ねる適当な理由を考えました。
こちらの近くで、どうしてもやらないといけない仕事があって
帰りに顔を出そうと思い急に寄らせてもらいました。
私は手土産に焼酎を買って行く事にしました。
金曜の20時頃に伺いました。前もって考えていた嘘の理由を
伝え手土産を渡しました。玄関先で話をして私は帰りました。
男性の気配も無く、初めて、家での普段着姿の景子さんも見れて
ワクワクした気持ちで帰路につきました。もう半部は帰っていたと
思いますが、私の頭の中で悪い事を考えてしまいました。
迷いなく私は景子さんの家に向かって引き返しました。
近くまで戻った頃には外は完全に暗くなっていて、ポツン・ポツンと
建つ民家の明かりだけがありました。私は、景子さんの自宅近くの
広く開いた路肩に車を停め、歩いて家まで向かいました。
明かりが2ヵ所点いていました。一つは部屋の明かりでした。
そして、小窓から漏れる明かりの方に近ずくと、そこは
風呂場でした。恐る恐る覗き込むと、窓が半分開いていました。
窓から湯煙の蒸気が漏れています。裏山の陰から中が見える場所へ
移動しました。開いている窓からは何も姿が見えませんでした。
それでも目を凝らして我慢強く見ていると、景子さんの頭が見えたかと
思うと上半身までが全て私の目に飛び込んできました。
数秒でしたがシャワーを浴びて出て行きました。
私は、その日見た光景を瞼に焼き付け家に帰りました。
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