その話をしたところ、景子さんも承諾されました。
仮住まいといいますか体験住まいみたいな話出たので
契約書的な書類は私が作成しました。その際、
景子さんの要望も聞きながら契約条件に記載しました。
・男性の入室は禁止(女子友はOK)
・夜間外出は禁止(20時以降)
などの条件も記載した書類に署名をもらう時は、
真由美ちゃんも同席して説明しました。数日間は
景子さんも一緒に生活をして、ここから出勤しました。
私は、形的に真由美さんを預かるような立場にもなっていました。
週末になると、景子さんが来て週明けにここから出勤。
こんな生活が1ヶ月程を過ぎ慣れた環境になった頃から
色んな出来事と変化が起こりだしました。
始まりは、ゴミ出しの説明もしていましたが、生ごみ
以外のゴミは一旦、家の前にある道沿いの駐車スペースに
設置してあるプレハブへ保管するように伝えていました。
少し物置の様にもなっていました。不要な広告チラシや
新聞をプレハブに持って行った時でした。
小さなシートで隠すように置いてあった雑誌関係ですが
真由美ちゃんが生活する事になり片付けたつもりでした。
掛けてあったシートに何か変化を感じました。もしかして
真由美ちゃん?私は真相を確認するために仕掛けをしました。
シートが掛かっている状態を携帯のカメラで撮り保存。
数日して、真由美ちゃんが学校に行っている間に確認をしました。
保存していた写真と見比べると、ビンゴでした。
無雑作に積んでいただけの雑誌の状態も写真と見比べると
これもビンゴでした。さらに数冊は持ち出されているようでした。
ふと我に返りました。という事は、真由美ちゃんからすれば
私が読んだ成人雑誌と、思ている。変に焦りましたが、
真由美ちゃんも持ち出して見ていると、思うと想像しても
おかしくはない様な事を考えてしまいました。
これって、景子んが来た時にプレハブで見つけたら
ヤバイと思い、直ぐにゴミ出しの件で修正した説明を
する事にしました。「そうそう。不要なゴミを保管している
プレハブだけど、近所の人も使ってもらってるから真由美ちゃんも
片付けだけはしてね。」そう、私個人だけでは無いと
説明しました。「お母さんにも今度来た時、伝えておいてね。」
とりあえずは、一つ手を打つことが出来ました。
真由美ちゃんの行動も気になってしまう展開になりました。
週末、景子さんが来ている時に我が家で食事をしました。
私と景子さんはアルコール関係を飲み。真由美ちゃんは
未成年なのでダメ。その日ですが、真由美ちゃんは先に
家に戻りました。私と景子さんは、そのままビールや酎ハイを
飲みながら談笑を続けました。色々と話している内に
私の事についての話題になりました。景子さんが
「大家さん。彼女さんはいないの?」と、聞かれたのを
初めりに話が進みました。私は、2人から「大家さん」と
呼ばれてました。間違いじゃないですけど。
「残念な事に彼女なしです。」
「景子さんの方こそどうなんですか?」
「私は娘もいるし時間も無かったから出会いなんて無理無理。」
「けど、今の内なら時間も少しは出来たと思うから
出会いがあるといいですね。」
「そう簡単にはいかないよ。それで、大家さんは気になる
人っていないの?」
私は、景子さんとは言えませんでしたが、作り話も含め
「いない訳でも無いと言いますか、難しいです。」
「いるんだ。どんな女性?」
「恥ずかしい話、その人は既婚者でして。勘違いなしですよ。
別に変な関係になって無いですから。」
なぜか景子さんと恋話をしました。「その女性、例えば
どんなタイプ?」と聞かれた時、景子さんみたいな。と、
酔った勢いで言いそうになりました。
景子さんも帰った後、もの思いに更けました。
後1ヶ月もすれば契約期限の夏休みになるのでした。
その時期、外出にも規制がかかり外食や遊びに出る事も
自粛ムードになり始めていました。そんな中、唯一の楽しみが
私に有った事が日々の生活を満喫させてくれました。
真由美ちゃんの行動を観察する事は続いていましたから。
夏休みが来ると思うと私は、残り少なくなった日が
残念な気持ちになていました。私から期間延長の話をする事も
言い出せませんでした。すると私に嬉しい話が有りました。
景子さんからの相談でした。
「もうすぐ夏休みになりますね。契約期間も同じですけど。」
「はい。もうすぐですね。どうかされましたか?」
「大家さん。もう少し期間延長は無理ですか?」
私は、あえて即答しませんでした。
「何か理由でも?」
「夏休みも講習とかで学校に行く日が多いみたいで。」
「そうですか。検討して見ます。早めに返事します。」
既に私の中では、承諾する気持ちはありました。
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