割と広い公園です。公園の奥へ進みました。
公園の一番奥は、海岸です。海岸と言っても
大小さまざまな石が転がっている岩場のような床です。
所々、大きな岩陰もある地形でも有ります。
嫁を見つける事が出来ないまま結局、公園の奥まで
たどり着いていました。戻りは、来る時に目を凝らした
場所以外に気を配り探す事にしました。当然ですが経路も
変えて探しました。嘘をついて1人散歩をしたのは初めてです。
もしかしたら私が知らないだけで初めてでは無いかもしれません。
ソワソワとドキドキした気持ちで嫁を探しました。
少し向こうの公園奥に明かりが照っていました。
公園内のトイレです。私は、もしかしてと考えました。
身を隠しながらも近づいて行きました。足音を立てないように
トイレの裏側にたどりつきました。
耳を凝らしましたが、物音は感じられませんでした。
私は暫くそこで、次の行動を考えている時でした。
微かに人の足音が聞こえて来ると、その音が近づいて来るのを
感じました。少し焦りました。息を殺して身を潜めました。
足音は、トイレの前を通り過ぎるのを感じ、少し待って足音のする
方向をコッソリと確認しました。そして私の目に飛び込んで来たのは
全裸で歩く人の後ろ姿でした。歩くと言うより、少し進んでは
身を屈めて立ち止まるを繰り返していました。先も時折、足音が
頻繁に止まっていた理由が分かりました。間違いなく嫁でも有りました。
急に振り返り、戻って来ては見つかると思い、やっと見つけた嫁の
姿が見えなくなるまで待ちました。身を潜めていたトイレの裏から
表にゆっくりと出ました。そして思わぬ展開が起こってしまいました。
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