嫁とはメールでの会話を続けながら後をつけました。
土手の階段に近づいて来たので、少し距離をとりました。
しかし、家に帰るならそこの階段を上がるのですが、
そのまま通り過ごしました。30分は歩いたでしょうか。
嫁から「家に着いたからシャワー浴びろから。」と
メールが届きました。私は、まだ歩いている嫁の後ろ
姿を見ながら、メールの意味が分かりませんでした。
要するに、嘘をついたのです。私は、嫁の後をつけすしか
ありませんでした。ようやく土手の階段を上がり始めました。
上がりきった場所は、土手沿いに有る公園でした。
私から一度メールをしました。「風呂から出たらまた連絡して」
嫁は足を止め私からメールがきたことを確認していましたが
ラインには既読表示がされませんでした。ただ確認しただけでした。
外灯の点いた公園の散歩道を進んでいきました。
身を隠す場所が無かったので、更に距離をとり何とか
嫁の姿が見える位置から後をつけました。
散歩道から嫁は公園内へ入ると距離を取っていた事もあり
姿を見失いました。公園から散歩道を見られると完全に
見つかってしまうと思い私は急いで公園内に植えていた木陰に
一旦、身を隠しました。公園内に居るのは間違いないが、
どこに居るんだ?身動きがとれない状態が続きました。
嫁も嘘をついている。見つかったら、見つかったで仕方ない。
そんな事を数回繰り返し考えかくとうしました。
意を決して、なるべく見つからないようにと木陰から出ました。
嫁が居るかもと思われる方向へ進みました。
恐る恐る嫁を探しましたが、人の気配すら感じられませんでした。
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