二人はそれなりの会話をしていました。ラインで会話したと思う
内容も含め改めて話をしていました。私はただ二人の会話を聞くだけでした。
少し大きな音がしました。「大丈夫か?」「大丈夫です。飲み過ぎたのかも。」
「そうだな。ペースが早いなと思っていたけど。俺が取って来るから座ってろ。」
どうも酔いが回り足を絡ませ転倒したのだと思います。
そう思うと、嫁の喋り方も少し気になりだしました。
話し方にも変化がありました。どこか少し敬語で話していたはずでしたが
・もう少し飲みたいけどいい。
・こらこらまだダメだって。
・○○さんもまだ飲むよね。
・彼女さんって居ないんですか。
・喜んでくれてますか。
幾分、語尾も上がり気味でした。ある意味、リラックスしているかと思える感じでした。
ただ、本来の目的は二人とも共通の事です。話の内容や聞こえてくる声の感じからして
何かしらの事が起こり初めていると感じるようになりました。
二人の会話に少し間が出来始めた事。「こら。ダメですよ。」とか軽く抵抗はしているような
喋り方の声。「向こうの部屋に行くか。」「ここも部屋でしたね。本当、何も内ですね。」
「あるわけないだろ。荷物はもう持って行っているんだからな。」
「何もないと部屋ひろいなー。」「そうだな。片付いた部屋を見られて良かったよ。」
「どうしてですか?」「住んでるときは、散らかってたからな。」
「そうか。それなら片付け位はしに来ても良かったかな。」
「今更そんなこと言うなよな。」確かその会話の後ぐらいでした。次の会話の声が聞こえて
きませんでした。私は耳を凝らしているだけでした。気付いたのは暫くしてでした。
「由香。もういいだろ。」男の声でした。それと、嫁を由香と呼び捨てする声でした。
「いいよ。」嫁の声も小さく聞こえました。次の聞こえた声は
「由香、今日もどうしたんだ。こんなに綺麗にして。」
「○○さんのためですよ。喜んでくれたから。」
「そうなのか。もっと見せてくれるか。」
間違いなく嫁はもう全裸になっていると思いました。
二人の会話はなくなり、聞こえてくるのは嫁の言葉ではなく
聞いていて切ない悶えているだろうとしか思えない声でした。
あの日、小屋での出来事を目撃した以上に、二人の姿が見えない状況で
聞こえてくる声だけで、その時以上の興奮をしたのは事実です。
激しく部屋に響いて聞こえてくる声を耳にしていました。
「ここだと外から見えるよ。」
「由香は、こんな事が好きだろ。もうカーテン無いからな。」
「向こうに部屋に戻ろ。」「けど、感じているんだろ。」
「どうして分かるの。」「分かるからだよ。理由は無い。どうだ凄いだろ。」
「凄いよ。逝くよ。」鳴き声か叫び声かと思う嫁の「あぁー。」っという
大きなうめき声が聞こえました。まだまだ、二人の行為は続いていました。
テーブルに置いて聞いていた声・音声が聞こえなくなったと感じました。
携帯の通話が切れたのでした。後で分かった事は、嫁の携帯充電が切れた事が
原因でした。確かに家を出る前も長く使っていたし残り充電料など気にしていませんでした。
嫁が戻って来たのは、明け方の4時頃に出て行てからですが
15時を過ぎていました。帰宅後、少し嫁は布団に入り休みました。
流石に私も嫁を呼び止めて事の確認ができませんでした。
ようやく布団から出て来たのはもう20時を廻っていました。
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