まだ途中までしか二人の会話を読み切っていない段階でしたが
私もドキドキさせられていました。
「由香ちゃんは、ホテル時と小屋?っていうの。どっちが良かった?」
「どっちも色んな意味で良かったです。」
「どっちらかを選べば?」
「そとです。」
「そうか外か。それなら、あの時の事は思い出せる?」
「はい。覚えていることなら思い出せます。」
「それじゃー今小屋に俺と来ているって想像できる。」
「少し想像できます。」
「あの時何があったか思い出してみて。ドキドキしてきた?」
「はい。変な気持ちになっています。」
「由香ちゃんはイケない女なんだね。」
「そんな事言わないで。けど、本当のことです。」
「今、どんな格好をしているの?」
「今は、コートを着ています。」
「そうじゃなくて、本当に今の格好だよ。」
嫁はその日に来ていて服装の事を思い出して男に答えていたようでした。
「今は、スエットを着ています。」
「部屋は寒い?」
「少し寒いです。」
「暖房でも入れようか。それとも入れている?」
「はい。暖房を入れます。」
「暖かくなったら言ってくれる?少し待っているから。」
「はい。また連絡します。」
そのタイミングで私の所に来たようでした。私も、このタイミングで
寝室に戻り、「ところで、小屋ってどこの事なんだ?
少し意味が分からない事がある。」嫁も正しく私に伝えていなかった
場所の事を始めて語りました。私は知っていましたけどね。
「思い出の場所というのも、この小屋ってとこなのか?」
嫁も認めました。私が思っていた場所に間違いはありませんでした。
そんな追及をしていると先に男から連絡がきました。
「そろそろ部屋も暖かくなった?」
嫁に返事をさせました。「暖かくなってきました。」
すると男から「今から電話で話ができるか?」と尋ねてきました。
「少し待ってください。また返事します。」と嫁は返事を返しました。
そして「どうしたらいいの?電話をかけていいかって。」
「由香はどうしたいんだ?」「電話で話をするっていっても何て話せば
いいか分からない。」「思った通りに話せばいいよ。」
「どんな話になるか分からないよ。」「そうだな。そんな事、分からないな。」
「それでも電話で話をしていいの?」「だから由香はどうしたいんだ?」
何となくだが、嫁の本心はもしも本当に私が居なければ電話で話をしたい、
話をしていたんだろうと思いました。自分の口からは言えない嫁に
「電話で話をしてみろ。俺はかまわないから。どうする?」
「それでも。」と渋る素振はみせる嫁ですが、内心は分かっていました。
「それなら電話で話している事を聞くから電話で話をしてみろ。」と、なかば
私が指示を出した形で嫁の勧めました。幾分か気が楽になったのでしょう。
「それなら、電話で話すよ。」「スピーカーモードにはしろよ。」
条件は付けくわえました。嫁も男に返事を返しました。
直ぐに男からの電話がなりました。
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