実家から帰る時に、母親からも一言ですが「年末また一緒に帰ってきたら」
そんな言葉うけました。 時々ですが彼女が働く居酒屋にも顔を出しました。
前から受けていた相談にものる事にもなりました。
お客出来ている男性からの誘いについてでした。 携帯や連絡先は教えていない
為か、手紙を渡させたらしい。 私にも読ませてくれました。
相手の男は、どんな男なのかも説明してくれました。
どうも歳は、24歳らしい。 仕事は、工事現場で働いているとのこと。
手紙の内容は、今度食事に行こうとかの誘いでした。
時々、来店しては声を掛けられるので困ってしまうらしい。
店の人達も知っていることで、店長にも相談したけど解決策が無くて
どうしようか?という相談だった。 店長の許可の元で行動に出ました。
その男が来店したら連絡をもらい、一度どんな男か確認をしに行く。
連絡があった日に男を確認した。 見た目は小柄で、格好もいあたって
普通と思われた。 次は、また来店したら連絡をもらう。
そこでの計画は、私が彼女の兄という設定になった。
店に入ると、男がカウンターに一人座っていた。 少し席を開けて
私もカウンターに座った。 カウンターの向こうで調理をしていた店長が
振り向き「お兄さん。いらっしゃい」 すると、その言葉が合図となり
彼女が、オシボリと水を持って来た。 「お兄ちゃん。 今日は少し早いね。」
「まぁあな。 たまにはね。」 すかさず、店長にも話しかけました。
「いつも妹がお世話になってます。」 離れて座っている男にも聞こえているはず。
ほどよくして、私は店を出ました。 彼女にも一言、「先に帰ってるよ」
彼女も仕事が終わり、連絡がきました。 結果はうまくいったのか?
私が店を出た後に「先のお兄さん?」って聞かれたらしい。
聞かれたのは、それだけだったようだが、帰り際にメモ用紙に書いた手紙を渡された
との事でした。 内容は、それでも変わることなく、食事の誘いだった。
次の計画を実行しました。 普段から一緒に飲みに行く同僚にも協力してもらった。
同僚は、私と彼女の事を知っているので、快く引き受けてくれました。
それよりも、何だか面白そうだと楽しんでいました。
そして連絡が入り、私が先に店に行きました。 その日も男は一人でした。
いつも一人で来店するとは聞いていました。 計画では、同僚は後から遅れて店に来る。
格好は、任せる事にしていましたが、店に現れた同僚の恰好は少し悪系でした。
「お待たせ」そう言って私の横に座りました。
彼女もオシボリと水を持ってきました。 すかさず同僚も彼女に話しかけました。
「お前の妹、いつみても可愛いな。 今度デートしてよ。」
妹という設定は、置いといてですが「可愛いな。デートしてよ。」は、本心でしょう。
彼女も話に合わせて、「お兄ちゃんが、いいって言ったらね。」
同僚も気持ち乗ったのか少し本気モードだったのか
「お兄ちゃん。お兄様。兄上。 お願いします。」面白い言い方で迫ってきました。
私も冗談ぽく、「分かった。分かった。 お前ならいいわ。」
「お兄ちゃんの許可が出たよ。 約束だぞ~」 彼女も「はいはい。」と返事をしました。
私は、同僚と彼女の話をそれとなくしました。 「本当に妹とデートしていいのか?」
「妹が、OKならいいから。 お前もしつこいな~」 そんな会話を聞かせました。
店を出る時に、彼女にも一言「こいつ、しつこいから付き合ってやれよ。」
「分かった。 また連絡するよ。」 2人で店を出て飲み直しながら反省会をしました。
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